ignorant of the world -散在思考-

元外資系戦略コンサルタント / worked for a Global Management Consulting Firm in Tokyo

解像度という便利な言葉に逃げてないか?

前回のエントリーから3年経ってしまいました。 激動のコロナ禍での経営再建は、正直、喪失感と既視感が強く、困難に興奮する自分ですら楽しめたものではなかったです。3年間、苦労して花を咲かせて、これからさらに!というタイミングで腰を折られてしまい、…

3-4月の環境変化とイマの記録

折角なのでコロナ禍での環境変化を記録に残しておこうと思う。 仕事とプライベートの区別がつきづらくなっているので、Work as Life と言う感じだ。 思い返せば、この2ヶ月で、自分も大きく変化した。朝起きてそのまま仕事に移れる環境は幸せであると同時に…

人事評価面談で話すべきこと

さて、前回の記事の続きだ。 具体的な処方箋を書いてみたい。あくまで僕の技なので、他にも効果的なやり方はたくさんあると思う。 社員や部下の人事評価面談の時に、必ず質問していることがある。 ⑴どういうモチベーションで働いているか? ⑵人生における仕…

人事評価の時期ですね

いわゆる、半期に一回の査定の時期です。会社によっては、年に1回かもしれません。 みなさん、ボーナス出てますか?給料上がってますか? これまで、制度をゼロスクラッチで作ったり、制度をいろんな組織で運用してきた経験がありますが、毎回、難しいなぁと…

来週の出張とトップの仕事の狭間で

ぼくは同世代・同規模の経営者と比べて、出張や会食を(意図的に)少なくしている方だと思う。 毎日、出張や会食で予定埋めている人を見ると、「暇なんかな?」「趣味かな?」「順調なのかな?」と。そんな時間あるなら、会社のことに集中するか、趣味や家族…

久々の「大吉」

なんの話かって? まんま神社のおみくじの話です。 先日、思うところあって、おみくじを引きました。 大吉、でした。 秋ごろから年末、初詣で、何度かおみくじを引いていたのですが、毎回、吉、小吉、が続いていたんですよね。 毎回「もうすぐ運気が上昇する…

理論武装は弱さの証拠

小難しい記事が続いたので、軽いやつ。 コンサルの癖で、なにかを主張するときに、ついファクトやロジックを組みがちになります。明確な根拠無しに、スタンスをはることに、恐れすら覚えます。 ただ、完璧なんてありませんから、文字や資料に落とすときには…

人の本音と組織課題

昨日のつづきだ。 ランチや飲み会、休日も一緒に遊ぶほど、社員同士の仲が良い。 部長マネージャーも、すごくフラットで、メンバーから見ても、ヒエラルキーをかざすような偉ぶっている人は皆無だ。 経営陣に対しても、特に明確な敵意や悪意、疑問を持つよう…

トヨタ社長のほとばしる熱い想いに感化された話

woven city。 TOYOTAが打ち出したコネクティッドシティ構想。 東富士工場跡地に、実証実験の街をつくるという。 その街のコンセプトが「woven city」。編み込む街。 3本の道を網目のように編み込む街をつくるという。 「機織り」から始まったTOYOTAらしい名…

社員の満足度サーベイ

業績と各種KPIが伸び悩んだ踊り場を終えて、劇的に成長トレンドを描き始めている。痛みを伴う改革は、一旦、うまく着地したようにみえる。 そこで、定期的に調査している、全社員の満足度サーベイをぶん回した。いま手元に速報データがあがってきたので目を…

経営合宿でのチームビルディング

先日、1年半ぶりの経営合宿を行ってきました。どんなことを議論してきたのかを、メモを兼ねて書き残しておきます。 2019年は、すったもんだ色々なことがありました。事業は成長しつつも、内部変革を進めた大変な時期でした。 一言で言えば、苦難の再生期、と…

人に厳しいことを言う辛さを飲み込んで

人に厳しいことを言う。 嫌なことを言う。 指摘をする。 非情な判断をくだす。 みんなが大変なことをわかりながら実行させる。 経営者は嫌な仕事が多い。 好きでやっているわけではない。やらなくていいなら、それに越したことはない。自分がもっと上手くで…

人生分岐シナリオの擬似体験

不定期に、同じ夢、似た夢、を繰り返し見ることってありませんか?ストーリーは違っても、いつも同じ街並みや光景が出てきたり。ここで言う「夢」は、寝ているときのやつ。 ぼくは、3つくらいある。そのうち1つについて、書いてみたいと思う。 それは、いま…

母の病室とKindle本

最初に言っておくと、オチはないです。 先日、母の軽い手術の立ち合いで、千葉のとある片田舎の総合病院で半日を過ごす機会があった。 そのために休暇をとったので、平日片道1時間の電車に揺られる時間と、手術中の待ち時間を持て余すことになった。 母の手…

武井壮に学ぶ「数の論理」と「時間の価値」

偶然、テレビで武井壮の話を見ました。「林先生の初耳学」で、ニート向けに授業をするという内容でした。 俳優をやっていた兄の死から遺志を受け継いで、30歳を過ぎてから芸能界を目指した話です。芸能界に入るからにはTVに出続けられることをゴールに、1週…

やり続けることの大切さ

前日の記事で、市場や競合の理解って、なかなか難しいよね、という話を書きました。予測や解釈が間違うだけならまだしも、自分の経営判断をそれで間違えてしまっては、元も子もない。ヨメないところは、正直、様子見するほかなく、あまり参考にしないのが良…

市場や競合を正しく分析するのって意外と難しい

仕事柄、各事業が対面している業界や環境変化について、日々、キャッチアップしているのだけど、その解釈が思いのほか難しいんですよねー、という話をしたいと思います。 年末年始に、みなさん振り返りや構想を練ると思うけど、私も改めていろいろ考えてみま…

人口減少問題を自分事化する

2045年には、東京以外の都道府県すべてで、人口が減少する。 辛うじて人口キープできる東京都ですらも、高齢者で溢れかえるという。 人口減少問題と高齢化社会の掛け算によって、日本社会は、一気に未体験ゾーンに突入する。何年も前から叫ばれ続けていて、…

驚きを含む正解が、感情を動かす

クリエイティブディレクター原野さんの記事を読んだ。共感しかない。 ハッとするようなインサイトを練り上げたいものです。 「やっぱり広告はインサイトに基づいてないと。つまり『意味に対する企て』が必要なんです。 (中略) 広告には『驚きを含む正解』…

習慣化のコツ

禁煙と筋トレという個人的な経験を通じて提唱しているのは、 習慣化は、「意思の力(コスト)を介在させない」これに尽きる。 1.やる理由を作らない 2.期限を決めない 3.報酬(リワード)は機能しない 4.決める→守る、という単純明快なロジックに落…

夢を語ること

夢を語る。言うは易し。単に盲目に信じることも必要だが、人間だれしもツライときに盲信が崩れる瞬間がある。経営者たるもの、毎日のように楽観と不安・悲観を行き来しているものだから、信念を維持するのは簡単ではない。1人の人間のなかでも様々な葛藤があ…

経営者としての強み

みんなが他人と比較しながら、自分の「強み」を考えるように、経営者もまた日々、自分の強みを考えている。強みだけでなく、弱みの方が多く、考えるというより、感じさせられる、と言った方が正しいだろう。 毎日のように、課題は噴出し、非難批判を受け、否…

雌伏(しふく)の時を経て:(7)人間関係編

雌伏(しふく)の時を経て:(7)人間関係編 雌伏シリーズ最後のエントリー。 軽いコラムだと思って読んでもらえればと。 雌伏(しふく)の時を経て:(7)人間関係編 人生で後悔すること 後悔ではなく、反省する コミュニティを大切にする生き方 個性と没…

雌伏(しふく)の時を経て:(6)お金編

雌伏(しふく)の時を経て:(6)お金編 アイキャッチ画像は、”ブラックスワン”。本を読んだことがある人は多いだろう。不確実性と変動性の高まる現在において、備えあれば憂いなし。 昨今では、年金2,000万円問題を契機に、ネット証券の口座開設数や、投資…

雌伏(しふく)の時を経て:(5)知性編

雌伏(しふく)の時を経て:(5)知性編 5月GWと7月末の休暇中に、家の本棚を一気に整理した。年末年始は何かと忙しいので、何でもない休日にやってしまうのが良い。 再読を含めて手に取り読む本すべてがドンピシャに当たっていたので紹介したい。 ちなみに…

雌伏(しふく)の時を経て:(4)スピリチュアル編

雌伏(しふく)の時を経て:(4)スピリチュアル編 己の内面と向き合う時間はたっぷりあった。 ただ、それを掘り下げて、言語化する作業を怠っていたように常々感じていた。 圧倒的に足りなかった内省量。 エグゼクティブコーチングをきっかけに強制的に再…

雌伏(しふく)の時を経て:(3)健康編

雌伏(しふく)の時を経て:(3)健康編 仕事編、家族編、の超大作に続き、健康編。ここからはライトにしてゆきたい。 健康は、究極の自己責任だ。 この認識があるかどうかがすべてでしょう。 かくいう私もほんの数年前まで、頭では理解していたが、心に届…

雌伏(しふく)の時を経て:(2)家族編

雌伏(しふく)の時を経て:(2)家族編 前回の復帰記事で、予告を書いておいたおかげで、間髪入れずに2本目にゆける。 今回は、「人生のミッションがアップデートされたこと」と「新しい家族」について。ぼくは物心ついたころから、人生において家族を幸せ…

雌伏(しふく)の時を経て:(1)仕事編

雌伏(しふく)の時を経て:(1)仕事編 ブログの筆をとれなくなって、どれくらいの時間が経っただろうか。 自分としては、2014年、30歳になった年から、時が止まっている感覚がある。 ちょうどこの記事を無理やりアップデートしたのが最後という感覚だ。 y…

あなたがキャンプに参加できない10の理由

あなたがキャンプに参加できない10の理由 今年から思うところがあって、本格的なキャンプを開始しています。 道具をすべてそろえるところから始まり、色々な落とし穴にはまりながら月1~2回ペースでキャンプに行っています。 ハマッた理由は、簡単。非日常を…