ignorant of the world -散在思考-

元外資系戦略コンサルタント / worked for a Global Management Consulting Firm in Tokyo

3-4月の環境変化とイマの記録

Home Worker

 

折角なのでコロナ禍での環境変化を記録に残しておこうと思う。

仕事とプライベートの区別がつきづらくなっているので、Work as Life と言う感じだ。

思い返せば、この2ヶ月で、自分も大きく変化した。朝起きてそのまま仕事に移れる環境は幸せであると同時に、家族との時間に仕事が侵食してきて、リラックスできなくなる問題もあった。

大きく変化したことは、こんな具合だ。

  • zoomで500人規模のkickoff mtgセミナーをを当たり前にできるようになった。
  • 会社として大きな意思決定をした。
  • 毎日5-7kmランニング。最近はさぼり気味ですが、近所でいろんな発見があった。
  • 任天堂switchをついに購入。ゼルダさいこー。 
  • 外食に行くありがたみを知る。ストレス発散になっていたんだなぁ。とにかく、焼肉に行きたい。
  • 毎日飲んでいたお酒の量が減った。
  • キャンプ行きたい、、、GWにキャンプに行けないストレス。3月中旬に行っておいてよかった。
  • 備蓄が増えた。これまでも毎週の買い物で備蓄していたが、全然足りなかったのを反省した。

 

これらは、コロナが全世界的に蔓延しなければ、決して行わなかった・気づかなかったことばかりだ。身近なことでも、未来が大きく変わったことを痛感する。

 

 

それぞれについて、記録メモを残しておこう。長いのでナナメ読み推奨。

 

 

 

1.仕事環境と働き方

3月中旬から、完全な在宅勤務(リモートワーク)が始まった。2ヶ月続いているが、特に自分の仕事に支障はない。まぁ、考えながら会議してメールチャットでコミュニケーションとるのが仕事なので、当たり前ではある。営業や動画撮影のように、出先もないからね。

 

思い返せば、ファーム時代は自社オフィスに出勤するのは年に10回も満たず、基本は、日中はクライアント先に常駐し、深夜まで自宅で働く生活。プロジェクトが許せば、カフェや自宅、どこでも仕事ができる職場だった。自宅は、平日夜+土日を併せて、週40-50時間働く場所なので、新卒1年目の頃から仕事環境を万全にしていた。

現職では、組織人数が多く、1人1人のプロフェッショナル度合も違うので、ネット系ではあるがリモート的な働き方は推奨されていなかった。まぁ仕方がないと受け入れていた。10年弱、遅刻せずにしっかり出社し、夜遅くまで働く生活は、それはそれで苦はなかったが、自宅に整備されたワークプレイスは、正直、ほとんど活用されていなかった。

そういえば、リモートワークが始まった初期は、毎日のように、ファーム時代の頃を思い出すことも多かったな。久々に活躍するデスクやチェアに、過去の記憶を呼び起こされていたのかもしれない。

 

今回の在宅勤務にあたっては、特に新しく買いそろえたものはゼロで、そのままday1から慌てることなくスムーズに業務遂行している。

 

働き方としては、朝9時~夜22時くらいまで、休憩・食事を挟みながら仕事をしている。zoom会議が続くので、意識的に休憩を多めにとるようにしている。タバコも無限に吸えるしな。

昼ご飯と晩ご飯は、家族と一緒に決まった時間にとっているが、仕事モードのまま切り替わらずに食事をするので、めちゃめちゃ食べるのが早い。つい仕事のことを考えていると、昼は5分、夜は10分とかで食べてしまう。よくない。

 

ぼくは、これまでプライベートと会社の時間を、かなり厳しく区別してきた。

玄関を開けて外に出れば、仕事モード。

玄関を開けて家に帰れば、家庭モード。

緊張感や脳みその思考回路が、音を出すように「カチッ」と切り替わるのだ。脈拍・瞳孔・呼吸・発汗・ホルモン、すべてが変わる体感がある。妻に言わせれば、顔つきも変わるらしい。

この切り替わえをすごく大切にしてきたし、10数年やってくるなかで、無意識に自然と切り替わる体質になっていた。家族に仕事の話はほとんどしないし、会社で家族の話もあまりしない。

いまは、通勤時に切り替えられていたステップがなくなるので、朝起きて、寝るまで、ずっと”ゆる~い”仕事モードと言う感じだ。特に、コロナ禍で会社経営の難局面にあったので、ゴールデンウイークや土日も、頻繁にzoom会議をやっていたが、自宅でアドレナリン全開!とはいかないので、なかなか難しかった。

ようやく最近になってメリハリつくようになったと思う。食事のときだけOFFモードに切り替えるのもできるようになってきた。

 

 

参考までに、自宅ワークプレイスの概要を紹介しよう。

 

部屋

北側の5畳部屋、窓あり、ベランダあり、エアコン完備。寒いのが難点。

扉を開けると南のベランダまで一直線の廊下がある。風水的に北側から南に向かって、主の仕事場にするのが良さげだったので、間取り的にぴったりでそうしてみた。

引越し初日から直感で決めていて、すごくいい感じだ。

ちなみに、いまの自宅は、都心・築50年弱・鉄筋鉄骨(SRC)・4LDK・130平米・賃貸の贅沢仕様なので、水光熱費はお高めだ。古すぎて家賃はお得な分、建物関連でたくさんの問題が起きてきたが気に入っている(それはまた別の機会に、、、)

 

 

デスク

新卒1年目の4月から使っているニトリ。天板はガラス製・ブラック。確か、2-3万円?

よく持っていると思う。横揺れに弱い。イメージこんな感じ。 

  

本棚

デスクとおそろいのニトリ。これも天板がガラス製・ブラック。背板のない、オープンラックで、これも確か、2-3万円?

頑丈さはない。横揺れに弱い。蔵書の一部(100冊程度)だけをここに置いている。溢れたものは地面に積まれている。

そして、残りの1,000冊以上は、隣のキャンプ用品や備蓄と一緒に、大きめの本棚×3を並べて押し込んでいる。

 

 

チェア

エルゴヒューマンのハイバックチェアを完備。確か、10万円くらい?

10年前に購入し、いまでも現役だから、良い投資だった。いま見たら、だいぶ安くなっている印象。

このチェアで寝落ちしたこと数えきれず、苦楽を共にした相棒である。

昔は、自宅仕事で睡眠不足と戦うため、垂直のダイニングチェアを使っていた時期もあったが、肩と腰をイワしてからは、ちゃんとしたイスにしている。たまにクレ5-56を差すのが大事だ。

 

 

ケーブル類

超ふつうです。特徴なし。通販で買った2,000-3,000円くらいの電源タップに、無造作に、充電器やパソコンの電源を何個もぶっ刺して、カーペットに直置きしている。

みんな暇すぎて、ケーブル収納にハマっている人も多いと思うけど、特に何もやっていない。

いつかはやりたい『デスクをすっきりさせるマガジン|Go Ando / THE GUILD|note

note.com

 

 

そのほかの特徴

本棚の上部に、神棚っぽい一角を作っている。お札以外に、御朱印帳や縁起物も一緒に飾っている。

隣には、鷲神社の酉の市で毎年購入している、大型の熊手が鎮座していて、彩り豊かだ。

将来、自宅を建てたら、絶対に立派な神棚を作ろうと思っている。

壁には、NY旅行で購入した写真と、バリ旅行で購入した絵画、東京都地図が飾られている。地図は、将来の居住地域の検討や、道を覚えたり、広い公園を探したりと、息抜きで眺める用だ。google mapもよく見ている。

東京都 区分地図 東京23区 全図 (地図 | マップル)

東京都 区分地図 東京23区 全図 (地図 | マップル)

  • 発売日: 2015/02/27
  • メディア: 地図
 

 

 

 

昨年、プライベートPC + モニターも新調した。資産運用用で、チャートのテクニカル分析や、専用ソフトのバックテスト等に活躍しているものだ。

 

ノートPC

Surface laptop2。ThinkPad の赤ポチからは完全に卒業済み。歴代のマシンたちは、ひっそり眠っている。外付けHDDは埃をかぶっている。

エンジニアやデザイナーではないから、ハイスペックマシンは不要だ。特に、surfaceは本当に良い。画質、メモリ、キーボード、重さ、すべて文句なしに満足している。

会社のパソコンも、surface laptopで、まったく同じ機種・スペックにしている。zoomの画質も非常に良い。世のなかのノートPCの内蔵カメラは、ポンコツだが、surfaceだけは別格なんだそうな。

 

 

モニター

縦型pivot機能付き、27インチ、WQHD。メーカーはBENQ、特にこだわりはない。

なぜか古いモデルで、7万円くらいかかった気がする。新しいモデルで、pivot機能が見つけられなかったのかな、、、いま見ると半値以下ですね。

ここ数年は、パワポづくりが激減し、spreadsheetを見る時間が圧倒的に多くなっているので、モニタが必須になっている。別モニター使うなんて非効率でプロじゃないと、毛嫌いしていた時期もありましたが、今では反省しています。

 

 

 

2.運動と食事

食事は妻の手料理で、運動はそこそこなので、非常に健康的だ。1ヵ月のアルコール摂取量も劇的に減っている。体重は増えもせず減りもせず。ステイ。

 

 ハードな筋トレを再開したいと思いつつ、早3年。諦めかけていたときに在宅になり、1週間でストレスが爆発しそうになった。

そこで、近所の大きな神社・寺や、大きな公園を中心に周回ルートを組み、散歩から始めて、ジョギング、ランニングと距離とスピードをあげていった。本当は10km走りたいけれど、時間の区切りが悪く、6-7km/45分くらいで安定している。

時間帯によっては、都心交通量も多く、空気はあまり良くない。ランニング時のマスク着用マナーが唱えられるようになってからは、おっくうになってしまった。

ガーミンなら睡眠時の波形もとれるので、素敵。そういえば、妻のランニングシューズも買いましたよっと。

 

サウナに行けないストレスは、メディキュアのマグマみたいな発泡剤で、自宅交互浴で解消する。twのサウナクラスタで有名だったので、騙されたと思って試してみたら、本当に良かった。

40度くらいのお湯で長めに湯船につかり、シャワー冷水、浴室またはベランダで外気浴。これを2-3セット繰り返すだけで、かなり整う。手足のピリピリは一発で来るし、ベランダビールがあれば、多幸感があふれ出す。ぜひおすすめしたい。 

 

 

 

食事に関しては、外食ゼロ、TakeOut・出前は2週間に1回程度だ。ふるさと納税と、通販グルメで、少し贅沢な食事にして気晴らししている。

お取り寄せグルメは、本当に色々あって、だいたいハズレはないし、コロナ支援で良いものが安く手に入るので、消費者としては幸せな時代になったなぁと実感する。

3月に所得税の還付を受け取った返す刀で、今年分のふるさと納税も大量発注したばかりだ。7月~10月にかけて大量の果物祭りになるだろう。個人的には、北海道、山形、山梨、静岡、香川、高知、沖縄、あたりを応援することが多い。仕事や遊びでの縁が多い。

 

食材は、毎週土曜に1週間分の買い出しをする。これをもう6-7年続けているので、いまさら都知事が買い溜めを推奨しようが、こちとらずっとやっとんねん、という気分だった。自分が昼食を自宅でとる分、買い出し食材の量は増えている。

あとは、Amazon楽天あたりで、毎日の仕事中に飲むコーヒーと炭酸。ほろよいアイスティーも常備だ。

そして、この半年ハマっているノンアルビール(ドイツ製法)を大量に注文している。こいつを飲み始めてから、ビールをほとんど飲まなくなった。あぁなつかしき、グリーンラベル。

 

最近のお気に入りは、サントリー山崎ウィスキー樽で熟成させた梅酒。このクオリティをこの価格で、もうため息しか出ない。まだ飲んだことない人はぜひ試して欲しい。ウィスキーがブレンドされていない安い方でも、十分に香りと余韻を楽しめる。

いまなら数量限定の、2020年LimitedEditionが買えるよ。

 

 

3.余暇と娯楽

 雨の日には、ランニングができない。上半身の負荷も軽い。そこで、それを補完すべく、任天堂Switchと「リングフィットアドベンチャー」を導入。転売屋のせいで価格が吊り上がっていますが、なんとか安価でゲット。

インディーズゲームの「ヒューマン・フォール・フラット」が1,500円くらいで買えて、手軽に面白かった。

 

ゴールデンウイークには遂に、「ゼルダの伝説 ブレス・オブ・ザ・ワイルド」を手にした。

BotWは、本当にやりたくてやりたくて、でも時間がなくて、泣く泣く我慢していたゲームだ。ゼルダシリーズはほぼ全部やってきたので、3年前に最高傑作が誕生して以来、レビュー記事やYoutubeを見て我慢してきたのだ。

涙ぐましい我慢の結晶を、遂に、コロナ禍の状況で開放することに成功した。

ほんの7,000円弱で、100時間以上楽しめる大作があってよいものか。

携帯ゲームの課金に比べたら、本当にコスパがいいし、一生モノの体験になる。

ゴブリンに怯えながら木の上で一夜を明かしたことは、1度や2度ではない。落雷に苦しめられ、ガーディアンやライネルに遭遇してダッシュで逃げ惑った。

雪山をホワイトアウトしながらも踏破し、鮮やかな朝焼けや夕焼け、雄大な景色に感動した。ワールドイチ高い山に登り、360度見渡した景色は、いまでも忘れない。

サトリ山の桜なんて、毎日見ていられる。ゴブリンたちの夜の宴をこっそり除き、寝静まった深夜に夜襲をかける。村人の生活を観察し、時に驚かしてみたり、リンゴ畑を焼野原にして遊ぶ。

無謀な特攻を繰り返すようなことはしない。リゼロのような死に戻りを繰り返してしまうと「死」の感覚が薄れるようで、そこに行かないよう、生死の緊張感を大切にしている。

攻略サイトは、、、なるべく見ないようにしているが、初期のころは、あまりの貧弱さに、お世話になってしまった。ここは意思が弱かったと反省だ。

今日時点で、既に100時間近くプレイしており、四神獣開放後、ガノン討伐せずにワールドを隅々まで走り回り続けて楽しんでいます。まだまだイケる。本当はブログなんて書いている場合じゃない。

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド - Switch

ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド - Switch

  • 発売日: 2017/03/03
  • メディア: Video Game
 

 

 

 

 

4.家計とお金

家計簿をなぜか、妻ではなくぼくがつけている。 1ヵ月に2-3回、まとめて記入するだけの簡単なものだ。

4月分を集計すると、

 

正直、感覚ほどは減っていなかった。

 

ただ、まぁコロナ禍で大きく出費が減ったように感じていたが、概ね正しそうではあった。

実態は、外食は減ったが備蓄・通販で食費が増加。これを、交通費・会食の大幅に減少でカバーして、かろうじてプラスという感じだ。どちらかと言えば、毎月なんだかんだショットでかかっていたキャンプや小旅行の費用が浮いている、というのが大きかった。ガス代や滞在費を入れると、結構、飛んでいたのだ。

 

大きくお金回りでは、仕事の合間や平日の有給取得日に、資産運用に時間を割けるようになったことが有意義だった。

特に、コロナショックの大相場をちゃんと記憶しておくべく、情報を細かくおいかけ、市場に参加し、熱量や緊張感を体験しておくことができたのは非常に良かった。

ひそかに憧れていた、専業投資家の疑似体験ができたのも良かった。

結果から言うと、専業投資家のライフスタイルは、2週間くらいでギブアップだ。いまは仕事があるからまだバランスが保てるが、仕事抜きで運動やゲーム、コンテンツ消費だけで、市場に向き合い続けるのは、非常にきつい。

北海道の田舎に別荘立てて、オーナー兼投資家業をやってみたいな、と妄想していたが、ぶち壊しである。ビジネスを通じた緊張と弛緩のメリハリがない生活を楽しみ切れない。

帰宅後の「達成感(OFFスイッチ)」が足りない。

仕事の「負荷・ストレス」が足りない。

焼肉やらワインやらの「快楽による発散」がない。

つまり、「ストレスからの解放」がない、からなんだと思う。

それは、zoom飲みでは癒されないし、SEXでも癒されないし、運動でも癒されないし、サウナでも読書でも漫画でもゲームでもない。重りをつけて、跳ねのけたときの、開放感、に飢えているのである。

フル在宅勤務では、「ストレスからの解放」による快楽物質がドバドバ出るやヴぁい感じが、味わえない。これマジ大事だ。

 

 

5.会社の業績

 このブログでも何度か書いてきたが、昨年10-12月四半期が非常に好調で、その勢いで、1-3月四半期も絶好調の売上成長&大幅黒字だった。このまま4-6月を締めくくる見通しも立っており、3月まではかなりの手ごたえがあった。

 そんな矢先に、緊急事態宣言が発表されて以来、見える世界が変わった。

 いや、世界の根底が、大きな地殻変動を起こしたように、根本的なルールが変わってしまった感覚に近い。まさに、ゲームチェンジだ。

 すべてのビジネスの前提が変わったので、素早くアクションをしなければいけない。

 

会社としては、売上がQnQで▲50%減少、再び赤字ライン点灯だ。

コスト削減を迅速に断行し、戦略を練り直し、売上拡大に向けた攻めの施策を複数走らせている。厳密に言うと、既定路線でハマっていた戦略はほとんど変えずに、儲けどころや攻めどころを変えていく微修正と言ったほうが正しい。

ただ、前提が変わってしまっているので、微修正アクションがどこまで響くか、9月までが勝負だと見ている。

 

4月初頭の全社集会 on zoomでは、優先順位は、自分>家族>会社の順で対応していこう!と言っていた矢先に、5月の全社メッセージでは、基盤となる会社について、厳しい話を共有して危機意識を高めることをした。

 矢継ぎ早に、非常事態対応を打ち出しているので、ここから実行していくフェーズにある。 まだ解決しきれていない悩ましい問題も多いが、きっと乗り越えられると信じている。( この辺は、どこかで別記事にまとめたいと思っています。)

 

 

以上、5月20日現在の様子を記録的にまとめてみました。