ignorant of the world -散在思考-

元外資系戦略コンサルタント / worked for a Global Management Consulting Firm in Tokyo

孤独に戦う

yo4ma32012-08-18
情報過多で、創作意欲が減退しています。
だから無理やり書いてみます。思索の時間を作るためにも。
お香と音楽とお酒で、転職以来、初のリラックスモードにします。


4ヶ月間、突っ走りました。


おかげで、仕事の方は、完全に軌道に乗りました。
マネージャーに昇進しました。順風満帆に見えるでしょう。


でも、


まだ足りない。伸びが。


圧倒的に。


肌感覚でわかります。
いくらハイ・パフォーマーに選ばれ、全社MVPで表彰されようとも。
そんな他者の評価で満足してるようでは甘ちゃんです。クソ喰らえです。


そして、この期間、社外では、色々な人と会うことができました。


前職のお客さんには、方々から飲みに誘われ、
同世代の友人には、いまの会社に誘い込むために、何人も飲み・語り明かし、
地元の友人に、6年ぶりくらいに会いました。


コンサルタント時代には考えられなかったような外交活動です。


自ら動けば、世界が変わる。


そんな気にさせてもらえました。


いや、そんな気にさせられるほど、前職での戦いは『孤独』でした。
そこで頑張ったからこそ、いまのパフォーマンスがあります。


歯を食いしばって、頑張って、良かった。心底そう思います。


一方で、立場も上がり、社内外での『コミュニケーション量』が圧倒的に増えました。
代わりに、自分の中で『思考を練る量』が劇的に減っています。
イシュー整理や、スライドの構造、メッセージラインなど、瞬間に処理する場面が増えたのです。


前職での経験に、もの凄く助けられている自分がいる。


それが許せない。
いままでの何倍も速く処理するスピードが求められている、
というよりも、
仕事のスタイルを変える必要がある、そう思っています。


周りの人には、最近よく言うのですが、


「コンサルタントは、ある種、贅沢な仕事だよ」と。


課題解決という事柄だけに、全力投入することができるからです。
朝起きた瞬間から寝るまで、土日の時間も、思考を練り上げ続ければ、バリューになるのです。
それが、「お客さんのために働く」義務だから。


残念ながら、事業会社には、そんな贅沢な時間の使い方が許されません。
事業を回すこと。日々の改善を推進すること。に、全精力を賭けて数字を作っていかなければならないからです。


特に、いま飛び込んだ業界は、月次でも遅い。日次の世界で、物事が動いてゆく、もの凄いスピード感です。
社長含め、マネジメント層のHot Issueは、Dailyで変化します。


いまは、ある種、コンサルタント時代の贅沢な思考の時間が羨ましいと思っています。
そして、意図的に思考の時間を設けること、の重要性をひしひしと感じています。


自分が抱えているIssueの重さは、コンサルタント時代と、そこまで変わりません。


1つ1つが小粒になっていますが、数が増え、事業に与えるインパクトは、とんとんといったところ。
そんな環境下でも、「成長が足りない」と思ってしまうのは、「1つ1つのIssueに真摯に取り組む」ことができなくなっているからかもしれません。
逼迫したタイムラインの中で、瞬間的に、経験依存的に、処理する割合が増えるほど、伸びは小さくなる恐れを覚えます。


時間の使い方を変え、これまで以上に、広く・深く経験値を溜め、飛躍するためにも、
ここらで、もう一段階、ギア・チェンジする必要がありそうです。




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