ignorant of the world -散在思考-

元外資系戦略コンサルタント / worked for a Global Management Consulting Firm in Tokyo

2009-01-01から1年間の記事一覧

「物事を、きちんと、深く、考えられる」人になるために

考える人と悩む人先日の記事"2009-12-21 学生と議論したり、プレゼンを見ていて思うこと"の続きで、「物事を、きちんと、深く、考えられる」人になるための思考法について書いてみようと思います。思考法というような仰々しいものではなく、「正しい悩み方」…

プロフェッショナリズムについての所感

「コンサル」ってワードでTwitterを定点観測していると、xxコンサルというのが巷に溢れているのがよくわかる。でも、その多くが知識をアービトラージ(ナレッジを切り売り)しているだけのようにしか見えない。 経営コンサルだけがコンサルであると言うつも…

学生と議論したり、プレゼンを見ていて思うこと

コンサルティング・ファームでは、そろそろ最終面接やJobを終えて、内定を出す時期にきています。弊社でもリクルーティングの最終ステップがそろそろ終わろうとしています。 昨年・今年と、私も選考ステップの中や内定者との意見交換の場で、学生さんと議論…

コンサルタントの頭の中

過去記事を読んでいて、自分の文章の読みにくさと視点の低さに鳥肌が立つ。わかってるなら改善しろよ、と思わなくはないけれど、自分自身、このブログの位置づけやテーマ性がはっきりしていないので、開き直るしかないのです。 というわけで、ネガティブ発言…

「セカイカメラ」は、ARの世界を切り開いたフロンティアとして名を残す

本日のTwitterのつぶやきを、備忘録的に繋ぎまとめておく。 今後も考え続けるテーマです。 Post1:はじまりは突然に 弊社のあるパートナーに、Twitterの面白さを説明してみた。 通信系のプラクティスなので、web業界の動向には常にアンテナを張っていて、割と…

自分の人生を賭して戦うことが、「自由」だ

つい先ほど、こんな記事を見つけて、禿同すぎて、悶絶死するかと思ってのエントリーです。 正解は「好きなように自分を縛ること」だ。 "自分を亀甲縛りして気持ちよくなることこそ本当の自由" 決して、「亀甲縛り」とかでググってた、なんて、わかり易いこと…

ナシーム・ニコラス・タレブ「まぐれ」を読んで

「ブラックスワン」で有名になった、デリバティブのロングのみをポリシーとするトレーダーのタレブ氏。 その2001年発刊の初著「まぐれ」を読んでの書評を書きたいと思う。 まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか作者: ナシーム・ニコラス・タレブ,…

“UPorOUT”は本当か?

突然の話になりますが、2年目にして、同期数名が会社を辞めるようです。 「辞めるようです」というのは、まだ本人からの連絡もなく、会社からの正式な公表もないからで、少し水臭いな〜と思っているところです。 これまでも、中途で入社された方が、早々と会…

今日は毛色を変えて、競馬の話でも

昨日の記事でも書いたとおり、何を隠そう、競馬好き、だ。 原体験は、1998年有馬記念のグラスワンダー 復活の勝ち狼煙。 その後のスペシャルウィークとの死闘や、対テイエムオペラオーでの貫録勝ち、年度代表馬を獲れなかったときの悔しさ・・・ あの頃は、…

6ヶ月ぶり

なんとなく、ブログを更新しておりませんでしたが、気づくと前回の更新から、6ヶ月も経過してしまいました。 時間ができるので書こうとする ⇒ ネタがないのでやめる ⇒ 忙しくなる ⇒ ネタが溜まらない ⇒(最初に戻る) この無限ループにハマっていました。 こ…

スライドに魂を込める

コンサルタントにとって、「言葉」が商売道具だ。 極論してしまえば、お客さんに伝わり動いてもらえるのであれば、最終報告で分厚い資料さえいらない。 あるいは、クライアントの相談に乗ったり、日ごろのディスカッションに付き合う中で、相手に示唆を与え…

最近読んだ本

トヨタ経営システムの研究―永続的成長の原理作者: 日野三十四出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2002/06メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (2件) を見る数あるトヨタ本の中で、もっともトヨタの永続的成長の原理に近づいた…

“ロジックはそえるだけ”

近況とコンサル業界の話など 年末にかけての地方PJから帰還し、東京でのPJが1本終わりました。 気がつけば2月が過ぎ、次に入るPJが待ち構えている状態で、 前回のPJの学びを棚卸ししています。 ブログをサボりがちになっていることをご容赦ください。 地方PJ…

続・「最高にエキサイティング」なアウトプット

「最高にエキサイティング」なアウトプットの続編。 前回の記事では、コンサルティング・ファームにおいて求められる、狂気なまでにこだわり尽くしたアウトプットについて、マトリックスの話などを紹介しながら体験ベースで書いてみた。 今回は、「最高にエ…

2008年を振り返って&2009年の目標

明日から仕事はじめなので、休暇の最終日に、2008年の振り返りと、2009年の目標をエントリに残したいと思います。 2008年を振り返って、 「プロフェッショナルの凄さを体で理解した一年だった」 という一言に尽きる。 「凄さ」と書くだけでは、いろんなイメ…

「コンサルの面接で「74冊読みました」と言ったら「それは何がすごいの?」と返された」件について

ホットエントリで盛り上がっているけれど、ちょっとしっくりこないので、コメント。 タイトル通りなわけだが。先日、とあるコンサルの個人面接で珍しい質問をされた。 「じゃあ、最近"俺ってスゲー"と思ったことは?」 思いつかず焦った僕は、最近まとめた去…

戦略から「実行」まで、んでもって「経営」学

各コンサルティング・ファームを特徴づける、最たる指標としては、その「サービス範囲」がある。 特に、「戦略から実行まで」のフレーズは、就職活動中に耳にたこができるほど聞く。 しかし、「戦略」立案のイメージは、様々な戦略本や小説にに描かれている…

2008年の振り返りの前に

あけまして、おめでとうございます。 先日の復活の記事にも書きましたが、いま、20日間の休暇中です。 プライベートを思いっきり充実させたり、地元に帰省して親父と酒を飲んだり、普通の休日を過ごしています。 そんな中、例年通り、2008年一年間の振り返り…