今日は毛色を変えて、競馬の話でも
昨日の記事でも書いたとおり、何を隠そう、競馬好き、だ。
原体験は、1998年有馬記念のグラスワンダー 復活の勝ち狼煙。
その後のスペシャルウィークとの死闘や、対テイエムオペラオーでの貫録勝ち、年度代表馬を獲れなかったときの悔しさ・・・
あの頃は、ナリタブライアンの死後で、タイキシャトル、サイレンススズカ、エルコンドルパサー、ステイゴールド、エアグルーブ、メジロドーベルなど、
数々の名馬がひしめき合う、競馬全盛期の時代でした。
いまでも、当時の競馬新聞を大切に持っています。
よく、「競馬好き」の人間には、2種類あるという。
ひとつは、純粋に「馬が好きな人」。もうひとつは、「馬券が好きな人」(お金が好きな人を含む)だ。
僕は、断然、後者。
自分の予想が的中することがたまらなく快感だし、その上で、お金が一気に増えるとなると、快感は倍増だ。
僕が予想を当てることが好きなのは、コンサルタントという職業に共通する部分が多いからだと思う。
(もしかしたら、逆なのかもしれない。競馬が好きだから、コンサルタントという職業が好き?)
(語弊のないように言うと、コンサルタントは“予想”を立てるのではない。“仮説”を立てて、検証しているのだ。(後述しているけど))
競馬というのは、要するに、a.ファクトベースで、b.仮説を立て、c.レースで仮説を検証し、d.次のレースで仮説の精度を高める(仮説を修正する)
まさに、「仮説検証プロセス」そのものなのだ。
(一部の人は、a、bの部分が、a'勘で、b'予想(自分の希望)を立てる、になっていると思う)
したがって、競馬で勝つためいには、この4つのプロセスのどこかで、人よりも差をつけ、仮説そのものの絶対水準でもJRAに勝たなければいけない。
僕は、基本的に、このPDCAサイクルを回しまくって仮説の精度をバキバキに高めるか、関係者情報を仕入れて情報で勝つか、この2つの戦略しかないと思っている。
(関係者情報、"デキレース"は存在します。が、これも100%ではないことに注意。)
でだ、本題に入ると、これまで我流で貫いてきた馬券術を棚卸しし進化させるべく、GW中に他人の書いた馬券術の本を一気に読んだ。
これらを紹介しようと思う。
僕の馬券術・・・?正直、書くのがめんどいので、ごめんなさい。
経験に寄る部分が多いのと、直近のレース・馬の追ってる度合いにより、大きく左右されるから、文章化するのが難しいんだ。
書評
- 作者: 丸の内龍太郎
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2008/09/26
- メディア: 単行本
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「戦術は競馬の王道をゆく、ストロングスタイル」
と書かれているように、中身はハード。
本書に書かれた方法論を、すべてものにするには、
世の大半の人が、今の生活を捨てなければならない。
それほどまでに、時間と手間暇かけて練り上げる予想スタイルだ。
こういった“正拳突”を愚直なまでに極めた筆者について、個人的には共感を覚える部分が多い。
が、そこまでたどり着くまでの代償は、あまりにも大きい。
いかに自分流にアレンジして取り込むかが鍵だろう。
添付DVDと合わせて、以下の3つを痛感した。
- 調教タイムから読み取る情報の大切さ
- パドック、レース映像から読み取る情報量の大切さ
- レースの回顧・予想の復習の大切さ
筆者は、誰でも取得可能な外部情報(もちろん有料コンテンツを含むが)から
プロ顔負けなレベルの仮説を積み上げる。
本書を読めば、
「ここまで、読み取るのか!」
「このレベルまで考え尽くすのか!
と自分の甘さを反省することになるだろう。
ヘビーな競馬ファンには、本書を読んで、
ぜひ、「このレベル」を体感して欲しい。
万馬券の9割を狙える方程式―穴をあける馬は最初から決まっていた! (ベスト新書)
- 作者: 清水成駿
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2007/05/01
- メディア: 新書
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- 多頭出し
- 親子ドン
- 基本血統
- ローテーション
- 内枠、外枠
5つのテーマに絞った示唆に富んだ良書。
本書に書かれた視点は、
ぜひ、自分の馬券術の1つに加えておきたい。
- 作者: 本堀タクヤ取材班
- 出版社/メーカー: 東邦出版
- 発売日: 2009/03
- メディア: 単行本
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これはオモロイので、5点。
「馬券ブレイク」誌上で連載をしていた、素人お父ちゃんの馬券術なのだが、
これがまた、競馬マニアでもないのに、凄いのである。
軍資金、毎月のお小遣い3万円の中で、年間平均50万円のプラス収支を7年連続継続。
あ、り、え、な、い。
彼のスタイルは、軸馬を見抜くことに労力を使い、あとは美味しい中穴狙いの、馬連方式。
個人的に、まったく同じスタイルなだけに、親近感が湧いただけでなく、その馬券術はめちゃめちゃ役にたった。
この馬券術を、余すところなく記載している本書は、だれしもが役に立つ部分がきっとある。
さらには、ケーススタディが豊富に載っているため、良いシミュレーション(練習)になる。
- 確実に勝てるレースを見抜く眼
- その中で、有力馬を見抜く眼
はそこそこありながら、
が下手なせいで、なぜかマイナス収支な人は多いはず。
自分で、「有力馬を選ぶまではいい線いってるんだけど、馬券下手だ」と思っている人は、
絶対に買うべき一冊。
- 作者: 木下健
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2009/04/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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丸の内流「馬券会計学 実践バイブル」に比べ、
こちらは、完全に筆者の個人的な競馬理論に偏っている。
いわゆる、木下流。
付属DVDも見た上で、読後の感想としては、
「結構、テキトーやな、このおっちゃん(笑)」
本に書かれた内容も、DVDで言っていることも、
言い方は違えど、同じことを言っていたり、リダンダントな部分が非常に多い。
あんまロジカルではない。
が、そこはやはり、「競馬で妻子を養っていた」だけのことはあって、
自分の馬券理論に役立つ内容は多い。
特に、
- “生の”レースの見方
については、こんな視点もあるのか、と勉強になった。
あと、「ゼニ馬リスト」は使える。
そのためだけでも買うべきでしょう。