ignorant of the world -散在思考-

元外資系戦略コンサルタント / worked for a Global Management Consulting Firm in Tokyo

期待値を超えるということ。

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photo by Merixon

「yo4ma3は、勝負する意識が足りないね。すべてのMTGで勝ちきらないと。"勝ち負け"は議論の勝ち負けなんて低レベルな話じゃなくて、バリューを出した/出せなかったのことだよ。」
「2つ上のタイトルの人を打ち負かす気概で仕事しないと。僕は新人の頃からマネージャーには何も言わせなかったし、マネージャーになってからはパートナーに何も言わせないような完璧な仕事を目指してる。」
「上の仕事を奪うのが、yo4ma3の仕事じゃん。言われたことやってるレベルだったら、スーパー派遣さんでできるでしょ。バリューゼロだよ」


私が新卒1年目の頃から言われ続けていたことです。いまでも事あるごとに意識しています。


すべてはバリューベース。


メンバーなら、シニアなマネージャーか、GLクラスを、倒すべき相手と意識する。
マネージャーなら、シニアな部長か、本部長クラスを。
GLなら、本部長以上を。


階層の多いGradeよりも、純粋に肩書きで2つ上を目指すのが適切。
そういう人に勝つには、単に頑張るだけじゃ全然届きません。
(気合で頑張るのは嫌いじゃないですが。)


会社の>事業の>グループの>チームの>マネージャーの各階層について、
背景となる事象を正しく理解し、解くべきイシューを妄想し、理解しきること。


特定の人がいるなら、日頃どんなインプットを受けて、どんなことを課題意識として持っていて、
さらに検討進めて、どんなレベルまで考えていて、、、って地道なインプットと広く高い目線で思考すること。


すべては、妄想力。


丁寧なオーディエンスアナリシスと、イシュー分解、ストラクチャリング、そして、期待値コントロール。



自分目線の課題認識なんて、既に会社の中で10人以上は同じことを考えている。
もしかしたら、検討して結論も出ているかもしれない。
その前提で。


2つ上の人に、、、
 「おっ」と思わせられるかどうか。
 「期待値」を超えらえれるかどうか。
 「この人と一緒に仕事したいな」と思ってもらえるかどうか。


経験を積めば、あまり意識せずにできるようになりますが、
できない人は、いきなりショートカットしようとしてはいけません。
地道にサボらないことが、一番の近道です。


まずは、1つの仕事で「期待値を超える」ってことを、体験すること。
次に、再現性を高めるために、要因を分解し、スキルレベルに昇華すること。
単なる学び(Learning)に終わらせず、能力開発(Development)すること。
さらに、すべての仕事で「期待値を超える」ための仕事のやり方を身につけること。
期待値を超えられなかったときは悔しい・気持ち悪いってくらいに思えるレベルに行動様式に染みつけば、
「新しいこと」にチャレンジしても、きっと成果を出せるようになっています。