良い会社づくりとリーダーシップ
photo by base77
さて、いまの会社に転職して、1年と3ヶ月が経ちました。
久しぶりの更新になりますが、こちらは元気どころか、転職以来、一番面白いフェーズに入っています。
この数か月は、経営の中枢に携わる機会が益々増えてきており、1日、1週間と仕事を進めるスピード感も、加速度的に増してきています。
一方で、ブログの更新が滞っておりましたが、書けることが少なくなってきています。あまりにど真ん中すぎて。
そんな中でいま考え、感じていることについて、今日は書いてみたいと思います。
(実は、この記事は”1年の節目”と思って、4月に書いていたものがベースとなっています。が、あまりに環境変化が大きく、自分の中でモヤモヤが晴れなかったので少しずつ書き足していました。まだまとまり切っていませんが、一旦、文字に起こしてしまうことで強制的に次の思考フェーズに移ろうと思います。)
話のきっかけに。
ちょうど5月GW中に、友人の結婚式でマレーシアに行く機会があり、機中で堀紘一さんの著書『リーダーシップの本質』を読みました。大変分かり易い本で、おススメです。
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本を読んだときに、頭に残る・目に留まる文章は、その時の自分の関心や環境に大きく影響を受けます。
いまの自分の場合は、会社の中での立ち位置が徐々にマネジメント寄りに近づくにつれて、より組織のダイナミクスや人の管理の話でピンとくる文章に出会うことが多くなっています。
最近の関心ごとは、
- 組織と、”会社のグラウンド・デザイン”
- 組織と、”ダイナミクス”
- 組織と、”長の器”
- 組織と、”採用・育成”
- 組織と、”パワーバランス”
- 組織と、”ミッション・機能配置・インセンティブ設計 vs コンフリクト”
- 組織と、”広義のタレント・マネジメント”
…
…
…
こんなところです。
(堀さんの本は素晴らしかったので、また別の機会に書評に起こしたいと思います。)
マネジメント層との日々の議論の中で。さらに、自分のポジションが上にあがる中で。
必然的に、組織の話、会社の全体の話に、頭を使う時間が増えました。
正直、これまで「戦略」について、頭を使い続け、エッジを尖らせ続けてきたので、
個人的には、「新しい挑戦」で、とても新鮮に感じています。
マネジメント陣の議論をファシリテートしつつ、思考を誘導しながら、全社の経営レベルを高めて行く。
そのためには、単に、深い事業理解と戦略構築に留まらず、組織論やファイナンス、広報・IR、管理制度、仕組み系など、
幅広く会社で起こっている事柄、会社として解決しなければいけない事柄について、思考のカバレッジを広げなければいけません。
しかも、浅く広く、ではなく、マネジメントとの議論に参加して示唆を出せるレベルで。
組織やリーダーシップについては、ようやく思考の基礎が出来上がりつつあり、
「”長の器”が組織の上限を規定する。組織の人数が100人と1,000人と10,000人と、求められる器量が全く違う次元にある」
「人を育てられないマネジメントは失格」
「信頼される/味方がいる、ってのは最低要件」
「ストレスなく活躍できる場を提供できる」
「抜群の問題解決能力は必須」
「陣地争いに負けないだけの手腕が必要。できれば領土拡大も」
「カルチャー大事。その組織だけでなく全社への貢献も含めて」
「武器になるレベルの射程距離/間合いの遠さ。影響力の。」
「採用、採用、採用」
「最小限のコミュニケーションで、最大限のアウトプットコントロール」
など。巷の本のどこかに必ず書いてあることですが、原体験を伴う腹落ちのもとで、さらにビジネスマンとしてのレベルがアップしてきていることを感じます。
折角なので、1つずつ、自分の言葉で思ったこと/考えたことなどをつらつら書いておきたいと思います。(つづく……)
旅の感想
話はそれますが、今回の旅で、シンガポール航空の良さを再認識しました。あのサービスクオリティは、JAL、ANAを越えますね。機内の雰囲気もどことなく良い感じです。
シンガポール経由でペナン島に行きましたが、ホテルのファシリティやサービスよりも、シンガポール航空のそれが印象に残った旅でした。
以前から海外出張の際には、利用していたのですが、今回も敢えて、他の航空会社の安いチケット/時間の良いチケットではなく、シンガポール航空を指定してチケットを取った甲斐があったというものです。
- 良き友との出会い(初対面ですがもの凄く近い知り合いばかりだった!)
- 行きの飛行機がディレイして空港で20$の飯食い放題を経験
- 中国式の結婚式/披露宴を初体験してみんなで踊り狂う
などなど、想定外のことばかりでしたが、強行日程で行って良かった、と思える大変思い出深い旅となりました。
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