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ignorant of the world -散在思考-

元外資系戦略コンサルタント / worked for a Global Management Consulting Firm in Tokyo

プロジェクトの振り返り

yo4ma32012-02-22
あるメーカーさんの基幹ブランドの中期ブランド戦略/マーケティング戦略を練る機会を頂き、そのPJも無事終えることができました。
休暇中につき、心身ともに充電を図っています。


思い返すと、年末年始とクライアントさんの組織でも思いがけない変更や、弊社内の事情などによって、すったもんだありました。
いまプロジェクトを振り返って思うのは、クライアント企業の本流であるマーケティングに深く携わるという、かけがえのない経験をさせて頂いたな、という感謝の気持ちです。毎週、夜な夜な、ブランドマネージャーの方々とディスカッションさせていただいた濃密な時間は、これぞコンサルティングファームの醍醐味、といった熱い時間でした。
また、クライアントの皆さまにも満足して頂き、検討チームとしての成果・バリューが最大限高められた、良いプロジェクトだったと思います。中期戦略から短期・年間計画へと落とし込み、現在進行形で、マーケティング施策が打ち続けられていますので、今後も、直接のディスカッションパートナーとして、或いは、間接的にでも、そのブランドの成長を見守ってゆけたらと思っています。


さて、個人の気づきとしても、大きな収穫がありました。

1)専門領域について

昨年来、しばらく消費財メーカーのブランド戦略・マーケティング戦略のご支援などに携わっているため、社内ではすっかりマーケティング畑の人間として扱われることが多くなりました。社外の場でマーケティング領域の話となると、いつの間にか、以前の自分よりもその道のプロとしての差分を感じるようにもなっています。良い意味でも、テーマや業界軸で、色がはっきりついてきたということでしょうか。
僕は元々のバックグラウンドがwebやネット業界にあるので、通信・メディア業界への親和性が高く、バリューが出しやすい領域だと思っていましたし、個人的にも好きな業界です。プライベートでも常にウォッチしています。
畑違いとは言わないまでも、こうした重厚長大なインフラ/デバイスを基軸にした成長戦略の考え方と、消費財のような基本はプロダクト単位で緻密にマーケティングミックスを組み上げた成長戦略(或いは、ブランドポートフォリオなどの事業戦略、海外M&Aも含めた全社成長戦略)の考え方を比べると、どうしても頭の使い方に違いがあり、戸惑いを覚えます。そもそも使う言葉も違えば、同じ言葉でも、指し示す概念や意味がまったく違うものもありますからね。
クライアント企業さんを比べてみても、組織構造から息づく文化から、それぞれ独特のものがある業界のように思います。
そんな違和感も、1年前と比べると、ほとんどなくなったと言えるでしょう。
むしろ、2012年の今年を境目に、メーカーのマーケティングのあり方は、4マス+販促主体から、デジタルテクノロジーやソーシャルメディアを活用し、それらを融合した新しい形態へと大きくシフトするタイミングにあります。実感値として。

  • コテコテのマーケティング、さらに上流のブランド戦略、事業戦略までわかる人間と、
  • 通信・メディア業界の目線やデジタル・ソーシャルの知見を持つ人間

両方を兼ね備えた戦略のプロフェッショナルは、そうそういないものなので、これらを上手く融合し、強みにまで昇華できれば面白いだろうなぁと考えています。

2)ディベロップメント・ニーズについて

いろいろなスタイルがあるんだろうと実感していますが、「Drawing Conclusions(正しい結論を導くこと)」「Communicating Orally / Presenting(コミュニケーション・プレゼンテーションへの気遣い)」のバランスは、もう少し変化を加えてみても良いかも、と思い始めました。
思考の癖として、ある種、「理系的な論理/ロジックの正しさへのこだわり」が強い一方で、どちらかというと、「納得感を得られやすいオーラルなコミュニケーションやプレゼンテーションの磨き上げ」に対しては、相対的に重きを置いていませんでした。今後、自分が本当にデリバリーを届けるべき、マネジメントの階層も否応なしに上がってゆくことを考えると、もっとコミュニケーションのレベルを上げる余地があるのだろうと思います。
また、同時に、Conclusionについても、マネジメントレベルが上がるほど、本当にクリアすべき論点が変わってきます。コンサルタントは常に経営者目線である、とは言いつつも、対峙する相手によってイシュー分解の程度やバランスを調整していますので、そこをもっとシャープにする頭の使い方ができればなぁ、とも思います。
1年目からずっと同じようなことを言っていますが、まぁ背伸びしたまま多少勘違いしていた部分もあったので、ようやく身の丈に合ったイシューとして、これらが自分事化した、というフェーズです。


ここまで、割と本音ベースで、いろいろと言語化してみました。実はこの何倍も細かいものを書き溜めているのですが、公開できるのはここまで、ということで。


休暇明け早々から始まる次のプロジェクト、さらには、その先までのプロジェクトまで待ち構えています。
のんびり残りの休暇を満喫しつつも、街に出たり、本を読んだり、頭の片隅では刺激を保ち続けたいと思います。

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