ignorant of the world -散在思考-

元外資系戦略コンサルタント / worked for a Global Management Consulting Firm in Tokyo

英会話のキャバクラ化について

yo4ma32008-03-19
前のmixi日記で、まとめます。と書いたので、少しまとまりなくツラツラと。


英会話はG○BAに通っていて、
42レッスンを一ヶ月で消化する強行スケジュールも、残り5レッスンほどとなりました。


その間、
元学者の外人、純粋に賢い外人、学校での教務経験ありの外人、元会社経営者の外人、英語を話せるだけの完全素人外人、
まで、いろんな先生のレッスンを受講しました。
(良い先生は、残念ながら少なかった。)


別に、G○BAの講師のレベルが低いとか言いたいのではなく、
むしろ、総じて高い教室もありました。(汐留とか東京駅とか)


中には、本当にティーチングスキルの高い講師の人もいて、こんな先生に出会えたときは、その先生ばかり指名しました。
ただ、その先生を自分で見つけるまでに、数レッスン消化してしまう点がやっかい。
カウンセラーも相談に乗ってくれて、やさしいんだけど、肝心の先生の紹介が甘すぎる・・・。


いや、総じて、満足度は高いっすよ。
別にイチャモンつけてるわけではないんす。


ちょっと思ったことを述べます。
良い面も多分にありましたが、とりあえず、英会話の限界を知ってもらえればと思います。

『英会話の先生 = 高知能言語障害児相手の塾 + キャバクラ』

塾で、長年、先生をやってきた自分の経験を踏まえると、


『英会話の先生は、思っていた以上に、めっさ大変!』

ってこと。
イメージとしては、


『英会話の先生 = 高知能言語障害児相手の塾 + キャバクラ』


な感じでした。

1.高知能言語障害児相手の塾の辛さ

  • 超めんどい相手

普通、生徒は、ビジネスマン以上のクラスの人なのですが、シャイで、英語で完全に意思疎通をできない日本人。
つまり、高知能な言語障害児みたいなもの。
英語はしゃべれないくせに、知能だけは高くて、授業料に見合う授業を期待してくる、厄介な奴らなのです。


それでも、仕事と割り切って、奴らの期待に応え様とした場合には、
「事前準備」だけでなく、生徒の状況に合わせた「その場の機転」が重要になる。
だが、そこは、英語で意思疎通できない日本人。
彼/彼女らの意図を汲み取って、英会話スキルを上げることは至難の業だということが、容易に想像できる。
めんどすぎる。

  • 英語に限ったことではなく、言語を教えるのに決まった手順はない

数学などの一個一個教科書に沿って解説すればいい教科と違って、英会話は純粋な成果を出すだけでもマジポン難しいと思う。
(まぁ、外人とちょっとしゃべれたらOKって生徒なら、面白けりゃ誰でもいいけどさ。で、経験ゼロのそうゆう先生も多いんだけど・・・。)


塾では文法だけ教えていればいいんです。


でも、英会話となると、 文法+単語+フレイズ+wholeセンテンス
すべてをミックスして、受講生の目的・要望にマッチした授業をしなければならない。
その上で、しゃべるスピードを調整し、ナチュラルカンバセーションやポライト/インポライトの違いまで説明する。
「生徒が話した量」:「先生の話した量」の比率も考えなければならない・・・。


すべて英語での会話のやりとりで授業を進めるなんて、正気の沙汰とは思えない
(そこで、インタラクション・ティーチングの何かしら方法論があると思うんだけど、寡聞にして存じませぬ。)


  • しかも、この辺の細かい作業は、全部先生任せ

だから、毎レッスンやり方が違う。
先生同士の意思疎通も甘いから、生徒の習熟度を誰も管理できない状況。
これは問題です。


  • 長期間来ないアホもいる

あと、家で熱心に勉強してくれたり、かなりの頻度で来る生徒ならまだしも、
不定期で、たまに長期間来なかったりするともっと最悪ね。
せっかく伸ばしても、また逆戻り。
全レッスン終了のころには、結局、英会話レベルが1くらいしか上がらず、
ただ経験だけが残るのみ。


結果として、


「英会話行ったけど、上達はしないよね〜。外人としゃべることに慣れた程度だよ」


って感想になる。
受付のカウンセラーの日本人の人に、もっと来てくださいよ〜といわれている人も多い。
先生が可愛そうなくらいです。


たとえ、これらを満たすハイレベルなスキルを持った先生がいたとしても、
おそらく、限界までその力を発揮できる生徒は稀有なのかもしれません。



2.キャバクラ化

しかも、G○BAは、先生指名制なので、指名のつかない先生は、授業がなく、給料もゼロってことになる。(多少、基本給とかあるのかもしんない)
どっかのキャバクラよりも熾烈な競争ですよ、ホント。


だから、「空いた時間でちょこっとバイト♪」って感覚の先生も多いんだけど、
それだと、経験値が貯まらない上に、受講生の満足度も往々にして低い。



結局、人気の先生がやってることと言えば、

  • ただただ明るく、丁寧、そして笑顔。
  • 授業ノートを丁寧に書いてくれる(稀有です)
  • おもしろい(っぽい)話をする
  • 笑いを取る
  • MBAなどの指導に特化する(採点がメイン)
  • 元学者、元会社社長、元○○の経験で惹く
  • 生徒にポストカードを贈る
  • 褒めちぎる
  • 勉強のアドバイスをする
  • イケ面or美人


などなど。。。
ほとんど「キャバクラ状態」です。
生徒も悪いのかもしれないけど。


少なくとも、美人の先生は人気でした。
かく言う自分も、授業の満足度はソコソコだけど、美人の先生の授業を何度も受けました。


だから、「お茶の間留学」とか軽い宣伝しといて、
受講料が変換されないN○VAみたいな輩が出てきても仕方ないなと。


結論

教えるのが上手い先生に聞いてみると、


I'm a natural teacher.


って人が多い。
or
どっかの語学学校流れ。



【結論1】
本気で英会話講師で飯食いたいなら、


▼頭の回転+経験勝負
「知識、経験、その場の五感をフル活用して、
1コマの授業に全力投球しなければならない」


▼授業の魅力度=成果
「1コマの限界を知った上で、受講生の満足度をMAX高めなければならない」


いかに割りのいいfeeもらえるかが大事でしょ。



【結論2】
もし、英会話に通いたい、通う予定があるなら、


▼早くいい先生を見つけるべし


▼英会話に通うだけでは上達しない
家でひたすらリスニング、音読、文法の勉強をして、
英会話は、それを試す場と捉えよ。


何事も、限界を知って、うまく利用することが肝心ってことです。


英会話の上達方法

やっぱり、海外に行って無理やり使う状況におかれるか、
企業の研修みたく、朝から晩まで缶詰状態にならなきゃ、
たかだか知れてるんだなぁ、という当たり前の結論に達しました。


英文法は、

チャート式シリーズ 基礎からの新総合英語(店売用)

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英語構文は、

英文読解の透視図

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長文読解なら、

英語総合問題演習 中級篇

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速読英単語1 必修編 改訂第4版

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がオススメ。ひたすら速読英単語を速読すると英語脳になれます。
最近は、↓この2冊を購入して勉強中です。

シーン別 本当に使える 実践ビジネス英会話(CD付) (CD BOOK)

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CD付 即戦力がつくビジネス英会話―基本から応用まで

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どちらもCD付で、いろんなシチュエーションでの会話が豊富に収録されています。
ただ聞くだけでも、リスニング訓練に有効。


実践〜の方は解説が豊富なので、文法の確認に最適。例文は、約60パターン。
即戦力〜の方は、出てきたイディオムの穴埋め演習があるので、その例文を暗記するだけでも結構使えるようになる。こちらは、巻末に索引があるので、辞書的にも使えます。例文は、52パターン。

追記(3/20 01:05)

使える英単語やフレーズには、4つ段階があると思う。


1.表層意識語
自分で自由に使いこなせる単語


2.潜在意識語
状況に応じて、出てくるときもあれば、出てこない場合もある単語。
「あとで、こう言えばよかった〜」って後悔するレベル。


3.読めばわかる単語
使い方はよくわからんが、新聞や本で出てこれば普通に読みこなせる言葉


4.知らない単語
存在すらしらなかった言葉


これがピラミッド構造をしていて、英会話では、主に、1と2の間を行ったり来たりしながら、3⇒2、2⇒1を増やす努力をしている。で、たまに、4を教えてもらって、1や2に組み込むわけだ。
受験勉強では、圧倒的に3の量が増大する。英作文など訓練すれば1や2も増えるけど、3には圧倒的に及ばない。そこが一番もどかしい。授業を毎回録音しているけれど、自分はまだまだ話すスピードが非常に遅いんだなと気づいた。改善点もいっぱい見つかる。どうにかして英語のシャワーに浴び続け、1,2を増やさなければならないな。
1対1の個別レッスンは、適度な緊張感をもって集中するので、即座に1に組み込める点は良いと思う。