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ignorant of the world -散在思考-

元外資系戦略コンサルタント / worked for a Global Management Consulting Firm in Tokyo

あなたがキャンプに参加できない10の理由

あなたがキャンプに参加できない10の理由

Glamping
今年から思うところがあって、本格的なキャンプを開始しています。
道具をすべてそろえるところから始まり、色々な落とし穴にはまりながら月1~2回ペースでキャンプに行っています。


ハマッた理由は、簡単。

非日常を味わえるから。

特に、自分の非力さに直面できるのが、たまらない。

大雨や、トラブルに直面するのが一番楽しい瞬間。

報われない苦労があればあるほど、おもしろい。

膨大な労力の見返りは非日常。

五感で味わい、文明の力に頼る情けなさと同時にどんどん力強く生きられる自信を取り戻す体験。



世の中的には、BBQでワイワイするのがおもしろそうというイメージがあるだろうが、全然違う。わかってない。
facebookにも、最近キャンプネタをよく投稿するので、友人からみんなで行こうぜ!(俺も連れてゆけ)と、
さも「大人数なら楽しかろう」という前提で元気を押し売りされるのだが、大前提がいろいろ間違っているのでこの場を借りて指摘をしたい。
#faccebook/twitterで書いたら盛り上がったので、ブログのほうにも転記
#長いよ


その1は、BBQ疑惑。

多くの人が楽しいイメージを持っているのは、実はキャンプではなくBBQ+せいぜい花火くらいだろう。そして、BBQの時間は、残念ながらキャンプの準備~帰宅までのごくごく一部でしかない。むしろBBQ以外の時間を楽しめるかどうか、それがキャンパー資格その1である。渋滞や道具忘れなどの状況でもイライラせず前向きに対処できるか。行き当たりばったりでも笑いながら楽しめるか。そういうのが重要だ。むしろトラブルが非日常を味わうためのスパイスだと考えよう。極めれば、大雨や嵐も大歓迎になる。

その2は、道具の問題。

きみは一体だれの道具を使うのか。特に一番荷物になる寝袋、マット、クーラーBOX、飲み物、食材。寝具類はレンタルでまかなえるものもあるが、食材系は厳しい。大人1人1泊2-3食分で25L、4人なら100LくらいのBOXが欲しい。当然、そこに入れる食材や飲み物は事前に冷蔵庫で冷やす必要があるが、だれがそんな業務用冷蔵庫を持っているのか。現地調達という手が無難だが場所や保管方法に制限があるから、妥協しかない。妥協の産物できみは楽しめるか。

その3、働き者か。

働かざるもの食うべからず。全工程を通じて、ちょっとBBQで手伝いました程度では済まされない労力がかかる。むしろキャンプ料理をやるならば素人ができる範囲は限られる。せめて備長炭への着火、食材の仕込み、ダッチオーブン料理を作りきるくらいのスキルと気概が欲しい。労働のあとのビールは旨いぞ。

その4、片付け問題。

晴天で終われば万々歳だが、山の天気はわからない。経験上、曇り空で夜露が乾かないような湿気のなか撤収作業する場合が多い。雨がなくても、思っている以上にテントがびしょ濡れである。帰宅後に晴れない場合には、後日、また乾かす必要があるが大型テントを乾かせる場所は限られる。それは毎度のことだろ?そうだ。だからこそ、苦労があることを知ってほしい。

その5、侮れないランタン問題。

慣れていない人や子供向けには、LEDランタンがあると超絶捗る。山の暗闇を舐めてはいけない。ほんの10メートル先のトイレや炊事場へ行くにも必須だ。ルーメンがそれなりに高いものは値が張るし、電池の消耗も激しい。仮にテントを1つ増やす場合には誰が調達するのだろう。盲点だ。初回キャンパーが忘れがちなものでもある。
 
イスやコットは、いろんな在庫を抱えてもいつか使うから、人が増えても全然対応できる。テーブルやその他の大物も大丈夫だ。実は、寝床、クーラーBOX、光、このあたりが人数増えたときに一番対応できないものだったりする。

その6、出発時間。

なんだかんだ、予約サイトでも早朝アタックしたほうが長く楽しめて、早く帰れるので総合満足度が高い。きみは、3時起きの4時出発についてこれるか。

その7、2泊3日。

1泊2日では短い、あまりに費用対効果が合わない。最低でも2泊、保冷財の問題から最長でも2泊。ちょうどいいのが2泊なのだ。有給あわせるか、祝日をすべてキャンプにささげられるか。

その8、百円問題。

コインシャワーをご存知か。親切なところは両替機があるが、めったにない。2泊なら100円玉を1人10枚用意せよ。さぁタイムトライアルのはじまりだ。

その9、足くさい問題。

キャンプといえば、川遊びだ。流されないでじゃぶじゃぶ遊べるサンダル系ならセーフだが、ちょっとでも靴的なサムシングならアウトだ。そこまで清潔にこだわっても意味ないので、泥や砂を気にせず過ごせ。そして、ひとりで悶絶するが良い。決して周囲を巻き込むな。

その10、すっぴん眉毛問題。

2泊もすればヒゲが伸びる。男はいいが問題は女子に起こる。最悪シャワーも思うように浴びれないので、首より上は脱毛を強くオススメしておきたい。ワキよりもヒゲ、ヒゲよりも眉毛だぜ。おれはむかし世界丸見えの映像コントを見てトラウマになっている。無人島で1000年の恋も冷めるのも納得だ。そんなの気にしないワイルドな女性とは気が合うかもしれない。

 

番外編、虫。

これに関しての質問も多い。
答えは、場所と体質による、だ。
虫が無理だという人も多いだろうが、そこそこ山奥のキャンプ場ではほとんど虫はいない。蚊くらいの羽虫がいるが気にならない。但し、平地のキャンプ場は悲惨だ。大型のツードームテントを締め切るべし。
世間のイメージとは違い、テント、特に吊り下げ式のインナーテントは驚くほど清潔で、過ごしやすい。変なバンガローよりも圧倒的にQOLは上だし、良いテントを体感したら病み付きになること間違いない。
また、予防対策は、スプレーと森林香が標準だろう。最近では医薬品の虫除けでディート12%がある。1日2-3回全身に掛けまくろう。それでも刺される人は刺される。森林香は必須だ。それも1つではない。3つだ。




 
さて、ここまで偉そうにいろいろ書いてみたが、全部OKだから参加資格あると思った人!はい、それが間違いです。
 
自由こそが、キャンプの醍醐味。
100人が100通りの楽しみがあるので、ソロキャンでも、グルキャンでも好きなヒトとわいわいやったらええがなと思います。
ただ、初歩的なポイントを列挙してみたので、気をつけられるところは気をつけて、いろんな工夫を重ねてみるとよいと思う。という備忘録です。



最後に。

(1)こういう記事コンテンツがなかなかないので、だれかちゃんとしたキャンプメディアを作ってくれないか。或いは、一緒に作りません?変なキュレーション記事ではなく、役立つノウハウが求められていると思うのです(ごく一部だけど客単価高い人に)。


(2)キャンプ場の基礎情報や評価点をデータベース化しているので、これもどこかで公開したい。ただし、入場時間、川の水位、トイレットペーパーの有無、場所取りのコツ、交通情報など、すげー気になるけどまだまだネットに落ちていない情報が多い。一回行けばわかるし、みんな知ってるやん?集合知でしょう、ここは。


(3)キャンプ道具を積み込むために、車のトランク容量も数値化してDB化しています。こういう基礎情報も、メーカーサイトを見てもきれいに横比較できるような情報が集まらなくて、探しても探しても本当にないことに驚く。わざわざ雑誌でトランクルームの全幅×全高×奥行を調べたり、、、2016年にもなってなんでやねん。Kindle ultimateがあって不幸中の幸い。なお、ルーフボックスも選択肢にはいれば、それだけ組み合わせも広がります。


(4)できれば予約システムもだれか統一して欲しい。キャンプ場予約の一休なりエクスペディアなのか。まぁ在庫数が知れてるし、季節性が酷いし、キャンプ場の経営も個人の自宅横でやってるようなもんだから、誰もビジネスにはしませんよね、これ単体では。(B2Bやレンタル業と組み合わせてできへんかね?だれかー)。遊休資産の活用という観点でも、注目されていいはずだ。オリンピックに向けて、国内での民泊が難しいなら、近場でテント村を作ればいい。台風以外であれば大体の天候に対応できる。熊本自信でもテントが大活躍したというし、北海道では星空の下のベットだけのホテルが話題になっていて、もはやだれも日本で狭いハコに押し込められることを求めていないんじゃなかろうか、という大胆仮説。


(5)道具の比較、比較、比較。どれが良いのか、どれが合うのか。キャンプ用品専門店は、実は意外と少ない。都心ではwild1一択だろうし(それがわかるまで走り回った)、地方ではもっと悲惨な状況だ(スポーツ量販くらいしかない)。Amazon/楽天様様である。
すべてそろえると数十万円の買い物になるにもかかわらず、情報が少なすぎる。商品点数が多く、在庫の回転率が悪いものには、ネットの親和性があるのだから、フォーマットの統一や、スタイルの提案軸でいろんなまとめがあっていいと思うよ。