ignorant of the world -散在思考-

元外資系戦略コンサルタント / worked for a Global Management Consulting Firm in Tokyo

執行役員に就任しました。

執行役員に就任しました。

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photo by peddhapati


将来の自分のために、たくさん書き残したいことがありながら、中々筆を取れません。書きためているものも、思考を再現できそうにないので、今回は勢いで書き切ってみようと思います。


タイトル通り、2015年4月1日付で執行役員に就任しました。


いまの会社に27歳Staffで入社し、10月に30歳になりました。
転職直後の初々しい初心表明がココに残っています。なんか偉そうに書いてますね。ブログって正直。
それから丸3年間に、マネージャー、シニアマネージャー、部長、と紆余曲折、都度苦しみながらプロモーションを重ねてきた結果、ちょうど4年目に入る間際の執行役員就任に至りました。


ぼくから言えるのは、
期待してくれる人
応援してくれる人
を裏切らないことです。
接した人にそう思ってもらえるように、益々精進します。

まさかの若手抜擢!

今回は、「若手抜擢枠」だと社内外に説明していますし、自分でもこの側面は本当にあるなと実感しています。若手・・・って言われるとメチャメチャ違和感ありますが(笑)


若く懐の深い会社に感謝するばかりです。経営陣も若いとはいえ、入社3年で、30歳の若造に色々口出しされるのは色々思う所はあるはずですが、それを微塵も感じさせないのは、ベンチャーならではの自由闊達な風土にありますし、大変恵まれた環境下にあることを改めて認識しました。
また、自由にやらせてもらいながら、自分を高く評価し引き上げ続けてくれる上司や経営陣の存在と、応援してくれる同僚には感謝しかありません。そういう意味でも、みんなの期待や責任を想像するだけで少しゾッとしますが、心地よいプレッシャーを感じています。


個人としては、この会社の経営陣や一緒に働く仲間に凄くフィット感を感じています。とことん考えつくす思考の粘りと、ものづくりを大切にするエンジニアリング中心のカルチャーに大変共感を覚えますし、居心地が良いものです。
当然つらい時期はありますし、自分も心が折れそうになるタイミングもありましたが、必ず誰か1人は常に前向きにチャレンジし続け心に火を灯してくれる同僚や上司がいました。僕も誰かの心に火をつける、背中を見せて鼓舞するときが多々あります。(当然、爆発的に活躍するチームを作るのは、管理職としての仕事!)

このマインドセットは、逆境を克服する唯一の処方箋ですし、本当に素晴らしいものだと思います。


また、ぼくの仕事っぷりはと言うと、、、
その辺の経営者や事業責任者には負けないだけの胆力と思考力で、自分が代わりにやってやる!という気概で経営に臨んでいますし、実際に価値を発揮している自負があります。
プロフェッショナル、という生き様を語るからには当然ですし、さらに言えば、いまでは更に進化しています。

進化と言うのは、
マネジメント=自分、なのでマネジメントイシューを想像し切るもなにも、
自力で考えつくせる範囲以上に事業も組織も良くならないのです。
この差は大きい。

プロフェッショナルたれ、と思っていましたが、
マネジメントたれ、が答えでした。
僕は、いつの間にか後者にシフトしたように思います。

経営企画管掌として。

前回の記事にも書きましたが、昨年10月から経営企画部門の責任を負っているので、ほぼ経営の全般を担う立場にいます。11月に記事を書いた当初には、異動後半年での更なるプロモーションが待っているとは全く予想しておらず、結構のんきなこと書いているなぁと思いつつ、自身の変化に驚くばかりです。


経営企画の機能はわかりづらいのですが、会社として、様々な事業を現場のみなさん中心に成長させてゆくために、グループ経営の高度化、を進めています。

難しいこと言いますが、その心は、いくつもの違った事業を運営していること。さらには、社員のみなさんの創造性を発揮してもらいながら、いわゆる権限移譲を進めながら、どんどんお任せして、若さを活かしたい。歴史が浅く変化の激しい業界では、何よりも現場のみなさんの創造性がすべてです。1人1人のクリエイティビティがいかんなく発揮される会社にします。
管理部門や開発部門も同様です。同じ目標に向かって頑張る仲間として、健全なプライドをもってもらえればと思っています。そのお手本的な存在であり続けられるようにします。


また、
より中長期的な目線で、
より攻めの方向で、
事業や組織に貢献できるように頑張って行ければと色々と構想を練っています。

究極的に言ってしまえば、
経営企画部という部署の役割や規模は、本当に会社によって様々で、同じ会社のなかでも時期によって刻々と変化します。社長の機能分化の限界にあるその他すべてを引き受ける運命にあって、経営の一番重要な課題にアドレスし続けることが使命です。

最後に。

いつも上司と環境だけには、恵まれてきました。
今回の件も、元はと言えば自分以外の要因が発端で、まず部長にプロモーションし、経企へ異動し、さらに執行役員への就任に繋がっています。すべて1年以内の話です。
偶然が重なりました。


結構ぼくとして信じているのは、サボったり、ズルしたり、変なことを考えてやったことは、短期的に上手くいっても、すぐに自分に返ってくるということと、真摯に、熱心に、本当にやっていれば必ず誰かが見ていてくれるということです。
それは、直接の上司であり、一緒に働く同僚であり、部下であり、社外の人であり。そうした縁が重なって自分のやりたいことや実現してゆくものだと、かなり本気で信じています。
なので、誰よりも真摯であること、誠実であること、自責の念をもって取り組むことにこだわります。誰よりもクオリティスタンダードを高く保っていますし、妥協をしないように努めています。

常にそういう頑張りモード真っ最中の自己中目線で言えば、
今回も10月の異動直後の環境は、正直、awayで社長や上司、相対する事業責任者たちの信頼を獲得する作業からスタートでした。ファームで培ったクライアントの信頼獲得スキルが役に立ちましたし、とはいえ全力で物事に当たる以外に正解はないので、100日間、脇目も振らずひとしきりの経営イシューのキャッチアップと、自分ならではの提供価値(バリュー)を出すポイントを探し続けました。

100日くらいは、皆さん応援してくれます。毎日のように声をかけてくれ、真剣に意見を聞いてくれますし、少しやるだけでもオーバーに反応してくれる(ような気がします)。ココでの信頼獲得が、全ての基盤になりました。

目の前にあるチャンスをつかめる人は、日頃から準備していると言いますが、こういうことだと思います。簡単にチャンスだとすら認識できるならだれでも飛びつくわけで、「だれかやりたい人?」と言われて「手を挙げる」という簡単な話ではありません。
チャンスをこじ開ける、に近いのかもしれない。あるいは、自分で道を拓く。



一方で、ふと立ち止まって考えてみると、繰り返しになりますが、この会社にStaffで入ってから事あるたびに色々な上司に引き上げてもらっていることに気づきます。様々な環境要因も重なっていますが、自分の頑張りはあったものの、それ以上に評価してくれている・引き上げてくれている上司や取締役陣がいたのは事実です。本当に感謝しかありません。

人生の重要な節目に、必ず他者の力が加わっているのは不思議なものです。(生存者のバイアスだろうと頭では理解しつつも、)運だとか、縁だとか、少なくとも自分ではコントロールできないものだと思わざるを得ません。



事業的にも組織的にもいまが耐えどきで苦しい時期が続きます。

見方を変えると、一番面白いタイミングにあるとも言えます。

その渦中に放り込まれているので、男ならがんばる以外にないですよねと思ったりしております。

やるからには、絶対にターンアラウンドさせます。



いい訳

ブログ記事を書けなくなっているのは、昔ほど世の中にぶちまけるだけの憤りが生まれてこなくなったことが理由かもしれません。或いは、単に仕事に熱中する時間が伸びているのかもしれません。
平日就寝前の内省癖や、週末の瞑想などの週間は変わらないものの、振り返ってみると中身が変わってきているようにも感じます。本当に仕事一本になりつつあります。それは解けない問題を、悶々と悩むのに似ていて。会社の経営そのものを扱うようになり、広く深く色んな物事を考えないといけなくなってきているからかもしれません。
少なくとも、自分1人の関心対象から、会社全体や社員1人1人へ関心対象が移っているのは事実です。

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