ignorant of the world -散在思考-

元外資系戦略コンサルタント / worked for a Global Management Consulting Firm in Tokyo

他人にやらされてた練習を努力とは言わない

yo4ma32011-12-31
Tweet再編集の第5弾です。
当時は学生と話をする機会が多く、加えて、就活解禁時期にあって様々なニュースを見ていました。
そのときに感じた違和感・課題認識を元に、僕の「想い」をtweetしたものです。熱量を削いで冷静に書き直そうにも、書き直せないような代物ですので、ほぼ原文のままです。
正直、当時の自分の考え方を再現できないので、手を加えようがない、というという意味不明な文章です。
年末に、アツ苦しい記事を重ねていますが、ご容赦ください。

コミットする、とは

2011年10月12日(水): 心身ともにクライアント企業にコミットし切った状態では、寝食忘れても苦にならない。
だから、何かしら苦痛や辛さを感じるときは、コミットできていないのではないか、と疑う指標になります。


それでも、金曜夜にビール飲めないのは嫌だし、何のために寝不足になってるのか、って立ち止まって考えてしまうのが普通です。
アサインされたPJに、条件反射的にコミットできてしまうのも、ある種の才能なんだと痛感します。同僚に「何でそこまでストイックにできるんですか?」って聞くと、「仕事だから。古風かもしんないけど」と応える人が何人もいます。それだけの理由で20代で白髪はやして仕事できるのは、やっぱ才能でしょ?僕には難しい。
プロフェッショナルとしてフィーをもらってるからには、コミットする以外に選択肢はないんだけどね。
中途の方がプロフェッショナルファームに移って最初にGAPを感じるのがここにあるようです。


「バリュー」ってなにか。


普段、自分の「バリュー」を考えながら仕事をしている人は、一般的な日系企業では稀有な存在です。
裁量の範囲で自分なりのペースで仕事ができるので、極端に言えば「明日でいいや」という状況が普通なわけです。デッドラインは、上司とのコミュニケーションの中でいくらでもコントロールできますから。
その裏側にある、もっと大切な理由として、普通の仕事ではバーンアウトしてしまってはダメなので、あまり切羽詰った仕事の仕方は推奨されないことがあります。
プロジェクトワークだけで回る仕事のやり方だからこそ、1分1秒のバリューを意識して自分を律する、もっと言えば、分単位で自分の出した価値をチェックし続けながら仕事をする厳しさ。
これを自分の芯に叩き込みたい。


さらに言うと。バリューはクライアントの皆さんにとってのものです。
クライアントにとってのPJの重要性と、自分が価値を出すことの意味合いを納得した上で、バランスできるような状態に持っていきたいものです。
これが難しい。太字を読み返して解釈してみてください。

夢や人生を語ること

2011年10月16日(日): 自分の絶対的な価値軸と、綿密な計画の下で、今日を生きないと進歩が生まれません
もう一度。
夢や人生について、人と比べるのではなく、自分の「絶対的」な価値軸でもって、描けること。そして、その夢や人生を実現するために、緻密な計画を立てて、今日から実行していること。夢を実現する(語る)ために、当たり前のように必要なことです。
だから、相対的な価値軸の中で、刹那的に生きてるヤツに夢を語る資格はありません


僕自身、あまりできていないのですが、年長者の言葉に耳を傾けましょう。いくら間違ってると思おうとも、あなたの下らないプライドは、その辺の石ころと同じレベルです。
但し、自分の「軸」はぶらさないこと。行動の判断軸は、常に自分の中に持ち続けること、が絶対条件です。
夢を実現するためには、強烈な問題意識か、熱狂的な理想像を描いて燃料とすること。
できなければ、環境を変えること。



「自分のやりたいこと」にありつくために

2011年12月03日(土):
自分の人生死ぬ気で全う出来ないひとに、社会や人生語って欲しくありません
Twitterやってる暇あるなら、1mmでも進化することを実践する。自分の能力開発できないひとに、未来を語る資格はありません。


就職活動で言えば、マイナビにアクセスできるかできないか、説明会参加できるかできないか、そんな次元で止まってるのは論外なんだなぁ。
学生さんと話していると、そこをわかっているのか?と不安になります。考えて生きてるひとは、いまでも動いているんですよ。
死ぬ気で考えて、やれる事は全部やる。
何かを変えるなら、そう動く。
見聞きして知識増やすだけで、実態として動けていない人が増えています。


Twitterを始めとして、情報が増えるのと同時に、行動のハードルも圧倒的に下がっています。人にアクセスするハードルも下がっています。
たとえば、Twitterで僕をフォローしてコンサルに興味あるなら、コンサル関連のヤツ全員にDM送って会って話をする約束を取りつけなあきません。
極端な例ですが、10時間かけて将来へ1歩でも進化せなね。
残念ながら誰もそれをやり切れていない。情報を垣間見てそれで満足しているか、稚拙なDM送ってスルーされるレベル。興味を持ってもらうだけの日本語の文章を練り上げて売り込んでみてはどうでしょう?やり切れますか?


アウトプットに結びつかないインプットは、単なる自己満足です。時間の浪費。
何かを知って、どんな行動を起こすか。
それくらい簡単なことやらずに、思い通りの結果を得られない人が多いのではないでしょうか。
悔しいと思うなら最初から手を挙げないこと。
手を挙げたからには、やりきること。
手を挙げること自体に価値はありません。
努力賞なんてあったら、社会が崩壊します。
人生舐めてはいけません。
真剣に生きような。
だから、自分の人生に関する意思決定と行動を疎かにしないこと。天才以外は。


甘えないこと。頭を使う。それだけです。


それは一部のデキる人向けね、と思ったあなた。
エリート意識なんてくそくらえ。泥水すすろう。
むしろ僕はこっち派。
プライド捨てれば実現できることがあるんだったら、そんくらいやらないで諦めるなんてあり得ないからね。
世の中には、効率以前の問題で止まる人が少なからずいるようです。残念ながら。

RT @norikc: 行動しながら軌道修正していく人がこれから求められる人材かもしれませんね。RT@Yuka41同意です。

そうじゃなくて。。。それ耳たこじゃん。それ以前に、考えて考えて考えて動けってことです。
思いつく範囲のことは全部やれってことです。
それやらずに、諦める人があまりに多い。


あなたに、この言葉を送ろう。:


「他人にやらされてた練習を努力とは言わねえだろ。」
「好きなことして将来飯食おうなんて図々しい特権、与えられた宿題こなした程度で手に入るわけねぇじゃん。」(MAJOR31巻)


努力しないヤツに未来はないということです。
「努力」の本当の意味を理解して、腹の底に入れて行動しているひとは最高にcoolですね。
Majorのこれは、最高にcool。ブルッとくる言葉です。
もう、この言葉に出会うためだけに1巻から読み直す。デスクトップとトイレと玄関と、会社と自宅のオフィスの机と、目に付くところには、全部に張っておきたい言葉です。


考えて考えて考え抜くこと。それだけ。
僕は、残念ながら、考えながら走るタイプじゃありません。用意周到に準備して、2-3発に狙いを定めてから、つっぱしるタイプです。
正直言うと、考えずに、とにかく動いて、走りながら考えて、それでいて軌道修正して、成果を出せる人が、羨ましいし。めちゃんこ妬ましいです。それってある種の才能だから。僕にはその感覚がまったくない。
ただ勘違いしてはいけないのは、目的意識を自分の芯に入れないまま、うやむやに動いてる気になって、何も行動せずに1mmも進歩しないのが最悪です。


先の例、「僕のフォローしてる人、全員にDM送れ」、ってのは、何でもありません。
ベンチャーの営業なんて片っ端から怒号浴びながら電話しているわけで。それに比べたら、一方通行でめっちゃ楽じゃん。迷惑だけど、刺さる文言を死ぬ気で考えてやらんで、どうすんの?生きるの?死ぬの?何したいの?
10時間かけてDM送れって話。あっという間にそれくらい浪費してるから。大丈夫。それ全部潰しても死なないから。
んで、休むのは限界突破してからでいいから。それやんなくて、自分の人生コミットできないよ。特に20代。



サラリーマンには、いまの会社組織に不満があるのは、もの凄く良いことだと思います。それが全てのモチベーションになるから。
その不満を解消しながら、自分のやりたい仕事に就くために、いまからお茶くみでもトイレ掃除でも必要とあらばやること。朝誰よりも早く出社して、誰よりも遅くまで働くこと。
勤務時間を長くする意味じゃなくて、頭を使う時間と言う意味で、誰よりも考えろってこと。そして、誰よりも行動せよってこと。
どんな組織でも、簡単には抜かせてくれない超優秀な人がいるから。彼/彼女に1歩でも近づこう。

「努力」ってなにか

さて、と。
考える。
行動する。
この次のステップのことも少し。


これまで書いたことは、全部、会社に入ったり、やりたい仕事にありつけるまでの、当たり前のTo Doです。努力とも言わないレベルの。というか、不満を持つ前にやる、ってレベルのこと。


次のステップは、会社に与えられた仕事に満足しないこと。
常に、自分の同世代、社外の人たちのバリューを意識して、市場価値を高めること。
一人でやれることは限られているけど、それでも圧倒的な結果を出すこと。


自称「○○」の専門家って言って、小さい仕事しているレベルの話ではありません。
世の中、週末起業や個人事業家といったhowto本や、その専門家もいるけど、そういう文脈じゃないです。
仕事の金額で見る。自分が1時間働いていくらもらってるか、ということ。
所属する組織とは別に、自分だからこそ、輝ける価値を人に伝えられること。
市場価値は必ずしも金銭や社交による人脈の数ではなく、本当に自分の価値を認める人が社外に何人いるか、ということ。


極端に言えば、それに対価を払う人が何人いるか、ということ。
ゼロでも、少なくとも自分が1億円プレーヤーであることを信じきれて、それを正当化できるだけの行動と結果を残していること
根拠なく信じれること。
総合商社にいたらボーナス込みで3-4年目に1000万貰える時代。それ以上の価値を出せる自負を持つこと。リアルビジネスにおいても。それ以外のプロフェッショナル職種においても。
何をやってるかなんて、突き詰めたら関係ありません。


これが、この記事の最初に書いた
「バリューを出せる人の仕事のやり方」です。


以上。まとまりないですが。

まとめ

リーダーになりたい、社会を変えたい、世界の課題を解決したい。もの凄く応援したい。それで、ドラッカーを学ぶのも当たり前のことでしょう。それ以上でも以下でもありません。
要は、目に見えなくても、自分が変わっているか否か。
昨日よりも視野が広がって考えられる深さに何か進化があったか、ということなんだと思います。


ジョブズの Stay hungry, Stay foolish。言葉だけが一人歩きしていませんか?
特に、Stay hungry。ハングリーになるのって難しい。
都合よく、後ろのfoolishだけ使って自己正当化して、ただのfoolishになっている輩の多いこと。


この前、lilacの人が夢についてブログ書いていたけど、夢を持つだけの、もとい、大志を抱くだけのhungryを内包するだけの肝の据わった人には、なかなかお目にかかりませんからね。
もし自分がhungryに足りないなら、そういう環境に変えてしまいましょう。


これが、コンフォートゾーンを抜ける、という本当の意味。