ignorant of the world -散在思考-

元外資系戦略コンサルタント / worked for a Global Management Consulting Firm in Tokyo

プロジェクト1発目終了

入社して2ヶ月半。一発目のプロジェクト、終了しました。がっつり叱られまくって、がっつり自分の無力さを知って、がっつりこの仕事の厳しさを体感した1発目。
比類ないぐらいメンバーにも恵まれ、クライアントにも恵まれ、「最高のプロジェクト」と評される場に、1メンバーとして参加できたことに感謝すると同時に、「この機会を十二分に生かしきれなかった」という悔しさも感じています。この思いは、毎回付きまとうものかもしれないけれど、参加した2ヶ月間の学びをしっかり棚卸したいと思っています。


精神的にも肉体的にもへろへろになったので、その棚卸も兼ねて有給を2日間だけ頂いて、4連休。
この時点で、この自分の姿を全くだに想像していなかったけれど、


「心配しなくても大丈夫。すぐに、皆さんの期待以上の、ガンガン成長させられる環境が待ってるから」


その通り。入社前、日本代表に言われたことは正しかったと痛感。
ことあるごとに、いろんなコンサルの人に言われて、「まぁ知れてるだろ」と高をくくっていたけれど、みんな正しかった(笑)

vs マネージャー

自分の中では恒例となった「vs マネージャー」
その後も、夜中まで飲みに行ったり、いろんなフィードバック頂いたりと、ビビりつつも苦手意識は少し和らいだ・・・かな^^;


で、やっぱりこの人はすげー、と。
大量のExcelを扱っても、「僕は1個も間違えなかったけどね」
パワポ作りも、「僕はPD(パワポ専門部隊)は使わない。自分で作った方が綺麗だし、早い」
などなど、ジュニア時代の基礎体力の鍛え方も半端ない。
レベルが違う。あまり文章では伝わらないと思うけれど、「自分の中で想像しうる限り、完璧」をイメージしてください。そのまんま、もしくは、+3割増しくらいをイメージしてもらえればちょうどいいのではないかな。


どうやら彼を超えるには、“本気で”完璧主義を貫くしかない模様。


「人間じゃねぇ・・・」って思うのが正常だよ。結局、みんなスーパーサイヤ人なんだよね。
もう限界、って思った先に、さらに仕事が振ってきてやり遂げて、『仙豆』を食べて復活する。
これを何年もやってきたからには、界王拳10倍くらい使えるようになって、きっかけがあれば、スーパーサイヤ人2でも3でもなってしまう。
そんな人種の集まりです。


中途半端な覚悟では期待値を超えられない、というか、期待通りすら危うい。
そんな話を散々聞きながら、プロジェクトを通じての自分の評価は5段階中3。いまの期待値に「Meet」の評価。
人によってはいきなり「Exceed」を獲ってしまう人もいれば、しばらく「Below」で後から伸びる人もいる。各人の成長曲線にもよるだろうし、プロジェクトの内容、メンバーに依存する部分はある。個人的には、今回のパフォーマンスに対しては「Below」で当然だと思っていたので、あまり信じていない。この評価を真に受けずに、もっと上を目指していくつもり。年末までにはコンスタントに「Exceed」を獲っておくれ、と上の人にも優しく期待されているので、がんばるしかないね。


近況はこの辺で。
最近読んでいる本を紹介して、このエントリーの〆にしたいと思います。
世にある経営本は読みつくさないとね、お作法としても。



ヘンリー・ミンツバーグ
『戦略サファリ―戦略マネジメント・ガイドブック』
戦略サファリ―戦略マネジメント・ガイドブック
やっぱりミンツバーグは好きだな。こうゆう思考のバランス感覚は、是非とも身に着けたい。
この本で、「戦略」をおさらい。戦略マネジメントを10のグループ(学派)に分類しているだけでなく、それぞれの長所短所を解説しながら「戦略の本質」について考察していて、大変参考になる知見。企業の戦略と実践のギャップや、戦略と実践の相互関係について、じっくり考察する際の指針となることは間違いない。
数年かけて、自分の中で「コンサルティング」「経営」というテーマに対しての解釈、理解を深めるためにも、読んでおくべき一冊。


クレイトン・クリステンセン
『イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき』
イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき
王道です。「イノベーションへの解 収益ある成長に向けて」とセットで。


三品 和広
『戦略不全の因果―1013社の明暗はどこで分かれたのか 』
戦略不全の因果―1013社の明暗はどこで分かれたのか
マネージャーに唯一、薦められて読んでる一冊。彼が絶賛するからには、丸ごと暗記するくらいの勢いで。
この人の本は全部読むべき。


もう数冊紹介しますが、電池切れなので後ほど。