ignorant of the world -散在思考-

元外資系戦略コンサルタント / worked for a Global Management Consulting Firm in Tokyo

LEGOブロックの真実

LEGOブロックに必要な本当の能力

LEGOブロックの模範例を作るクリエーター(たしか日本人で唯一いたはず)
http://japan.cnet.com/news/tech/story/0,2000056025,20124109,00.htm


このレベルは例外として、通常、普通の子供が独創的に作るLEGOには限界がある。
幼稚園児、小学生の想像力のレベルなんてたかが知れている。


では、


LEGOブロックを”独創的に”作るために必要な能力は何か?
LEGOブロック能力の高い人は、何が得意なのか?



それは、「本質を見抜く力」「真の理解力」、転じて「問題発見能力」だろう。


LEGOブロックの妙は、実例を実際に自分で作った後の、オリジナル作品作りにあると思う。実際に自分で作ってみて、その仕組み・構造・ルールを知った後、そのエッセンス、部分的パクリ、独創的アイディア、思いつき、気分、好み、、、このあたりを頭の中で混ぜ合わせ、「うにゅっ!」とアイディアを捻り出す。あの大便をふんばって出たときの爽快感にも似た、独特の感覚。病み付きになる。


注意すべきは、体験≠知るということ。


誰もが実際に作れるものの、そこから得るものは人により大きく異なる。ここで何を得るか、が結果を決める最大のkey factor。アイディアの出し方にも得意不得意があるのだろうけど、ここはいくらでも鍛えられる。無意識でできている人も多い。(「アイディアの作り方」これは別の機会に書きます)

LEGOブロックが得意です。

なぜ急にLEGOの話になったかというと、今日クライアント先から帰る道、電車の中で上司と話題になったから。


「LEGOブロック」=「先例を自分で追体験した後、オリジナルのものを創り出せる能力」


というニュアンスで、彼が好んでよく口にする言葉。実は、自分もこれが得意。
ただ、子供の頃LEGOブロックは苦手でした。何度も作ろうとしては失敗した覚えがある。


なぜか・・・例題がなかったからかな(と、いまになって思います)。自分でゼロから作ろうとしては途中で挫折し、何度も真似すべき例を探していた記憶があるので。残念ながら自分には、ゼロから作り上げるだけのクリエイティビティはなかったようです。


だけど、誰かの知恵を吸収し、学んだ後に、オリジナリティ溢れる作品を作ることは得意だった。
完璧主義者であり、負けず嫌いな幼少期〜青年期の自分は、常に何か新しいことを始めるとき、とにかく調べつくし、人に聞きつくし、自分の納得のいくイメージが出来上がってから創作することを無意識に続けていました。中学時代応援団のダンスを作ったときも然り、高校時代勉強を始めるときも然り、大学のレポートを書くとき然り、、、日常の些細な行いから、人に評価を受ける業務まで枚挙に暇が無い。
習慣化し、自分の成功体系の中に組み込まれているのである。
(ただし、これは「模倣」と紙一重だったので、自分でも「おれ、こういう能力ないわー」と間違った認識を持つこともしばし。)


よく言われているように、「仮説思考」は非常に大切で、走りながら考えることの効率性、有用性は重々承知している。
が、走りながら考えるのは言われるまでも無く、至極当然の事柄だと認識している。
人となにか違いを生み出して、差をつけるためには、あらかじめ頭を振り絞って考えておく、成功イメージを掴んでおくことが不可欠なのである。


これが必勝パターン。