ignorant of the world -散在思考-

元外資系戦略コンサルタント / worked for a Global Management Consulting Firm in Tokyo

執行役員に就任しました。

執行役員に就任しました。

http://www.flickr.com/photos/61270106@N06/11480836893
photo by peddhapati


将来の自分のために、たくさん書き残したいことがありながら、中々筆を取れません。書きためているものも、思考を再現できそうにないので、今回は勢いで書き切ってみようと思います。


タイトル通り、2015年4月1日付で執行役員に就任しました。


いまの会社に27歳Staffで入社し、10月に30歳になりました。
転職直後の初々しい初心表明がココに残っています。なんか偉そうに書いてますね。ブログって正直。
それから丸3年間に、マネージャー、シニアマネージャー、部長、と紆余曲折、都度苦しみながらプロモーションを重ねてきた結果、ちょうど4年目に入る間際の執行役員就任に至りました。


ぼくから言えるのは、
期待してくれる人
応援してくれる人
を裏切らないことです。
接した人にそう思ってもらえるように、益々精進します。

まさかの若手抜擢!

今回は、「若手抜擢枠」だと社内外に説明していますし、自分でもこの側面は本当にあるなと実感しています。若手・・・って言われるとメチャメチャ違和感ありますが(笑)

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会社経営へのコミットメント

会社経営へのコミットメント

https://flic.kr/p/dUJpuL
photo by { jess }
お待たせしました。ようやくブログを更新することができます。
このブログは、毎年月1更新の緩い目標を掲げてきちんと達成していたのですが、今年はそれすら達成が厳しそうだ、、、と思いつつ、何とか1本のエントリーにまとめたいと思います。

さて、どこから書いていいものか。。。
いまは毎日毎日、社長含む役員陣から「yo4ma3のこの会社経営へのコミットメント高めること」を求められ、頭がおかしくなりそうです。


いきなり何のことかわからないと思うので、少し振り返ってみましょう。
4月に書いた記事の中で、社内の大きな事業の運営と組織作りに没頭した結果として、ミンツバークの言う「戦略クラフティング」をやっている、という話を書きました。この頃は、組織の熱量がジワジワ上がり始め、改革の手応えが現れはじめていた楽しい時期でした。事業内のミドルマネジメント以上には、共通の価値観が醸成され、クリアに目指す先の共通認識を持てる状況までようやくたどり着けたかな、という感触でした。

事業と組織の運営が、すべて。 - ignorant of the world -散在思考-


この記事からもう6ヶ月以上が経ちました。
その間に、皆さんにはお伝えしていないことが山ほど起きています。
どこから話していいかわからないほど自分でも整理がついていないのですが、とりとめもなく書いてみようと思います。

2014年4月~6月

部内の体制変更を経て、徐々に自分の色を出して部の運営を始めた期間です。

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組織の人事でどこまで優しくなるべきか?

組織の人事でどこまで優しくなるべきか?

http://www.flickr.com/photos/57898157@N06/8954182249
photo by plume-rider
いや、自分の部署の人事異動と機能配置に、ガッツリ悩んだ1ヶ月でした。(まだ終わっていませんが)
組織のトランスフォーメーションや、人材異動を考えるときに、ぼくがいつも迷うポイントは3つです。
今回も相当に苦しめられたので、エントリーに起こしておきたいと思います。

  • 人材育成(中期的な組織の成長)
  • 調和(短期の組織パフォーマンス最大化)
  • 事業優先(明確な戦力配分)

1.人材育成学派

本気で、その人の成長を願うならば、非情になることが必要です。本当にその人のため、を信じる自信があることが前提ですが。
人を成長させるためには、多少の軋轢や、ミドル層の負担を覚悟の上で、どんどん新しいことをやってもらう必要があります。場数が育てるからです。
とはいえ、送り出す側としては、いろいろ考えることがありまして、、、

  • 積極的に苦手な分野にもチャレンジしてもらって、敢えて人としての幅や深みを増してもらう。
  • あまり強くないMgrの下で働いてもらって、自分の無力さ、と、マネジメントスタイルの違いを実感してもらう。
  • どんな環境下においても、最高のパフォーマンスを発揮し、必ず良い評価を受ける術を身に着けて欲しい。

重要なのは、ちょっとだけストレッチしてあげることだと思います。
あとは、期待値の伝え方で、いくらでもやる気を引き出すことができます。


人は、悩んだ量だけ成長する。は、真だと思います。
特に新卒の子たちは、現状に安住しないように、常にユサユサしてあげる必要があるので、多少のリスクなら取る価値があると考えています。

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事業と組織の運営が、すべて。

事業と組織の運営が、すべて。

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photo by Alícia
んー。気づいたら今年も1/4が終わりました。前Qで成し遂げられたことを、今Qでさらに上書きしていくために、粘り強く、終わりのない事業経営に取り組んでいます。


最近、Facebook上で、うちの役員陣が積極的に情報発信をしているので、外の人にも組織の雰囲気が少しずつ伝わってきたかなぁと思います。社員もよく見ていて、経営層が何を悩んでいるのか、どう考えているのか、雰囲気だけでも伝わるので、内部向けにもポジティブな効果が出ています。
このブログは実名を明かしていないので、書いたところで特に社内/社外へのメッセージ性は薄いのですが、自由に書けばいいじゃない、と思いつつ、役職が上がるにつれて悩みは必然と本当にコンフィデンシャルな内容が多くなり、なかなか書けない事情も増えてきました。困っています。


最近の悩みは、メンバーとのコミュニケーションと、社外の人との会食(という名の飲み)が増えたおかげで、オーバーカロリー気味です。ここ数か月、週3がデフォルトです。
心なしか、背中に肉が付いてきた気がするし、土日で回復していた腹のでっぱりも、なかなか凹まなくなりました。さすがに若さだけに頼ったカロリー消費も衰えてきて、どうにかインプット・コントロールせねばと本気で思い始めています。


仕事では、売上●億、営業利益●億、社員数●名を超える規模の事業経営に、役員たちと取り組んでいます。
市場の成長トレンドは鈍化し、時に向かい風が吹いていますが、他の未来の描きづらい業種に比べたら間違いなく恵まれた環境にあります。
(国内のB2C産業がどこも衰退するなかで、海外や新規事業に活路を見いだせずに苦しんでいる状況と比べれば、まだまだ幸せだと心の底から思います。そういう業界の戦略策定は、俄然、面白かったのですが、本当に苦しかった。。。)
やるべきことは、粛々と、既存のビジネスで潤沢なキャッシュフローを産み出しながら、同時に、成長に向けた新しい仕込みを行うこと。コストコントロールしながら確実に果実を獲るサイクルを、正しく回せるかどうか、にかかっています。


つまりは、事業と組織の運営が、すべて。


この半年間は、ひたすらこの事業運営と組織運営に頭を使っています。
途中、中期経営計画や、予算策定や、お客さまインタビューなどをやってきましたが、頭を使っているのは、事業と組織のことばかりです。特に、組織イシューが重い。
この感覚は、前職では想像し切れていなかったものです。
説明するのは難しいのですが、少しトライしてみると。。。

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コネクティング・ドッツ的な仕事ライフ

コネクティング・ドッツ的な仕事ライフ

今日のエントリーは、年末に部署のメンバーに送ったメールを元に、僕が11月12月と考えてきたことを記事にしようと思います。
組織再編の話や、自分の立場が変わったことは、前の記事にちらっと書きましたが、いま僕は3チーム・15人を見ながら、会社のメイン事業の戦略を考えるチームを率いています。
大きな組織変更のゴタゴタもようやく落ち着き、新しいサービスやプロダクトの仕込みも順調に進んでいまして、ようやく、腰を据えて、もう少し先のことを考えられるフェーズに来ています。片手間、と言うと語弊がありますが、いろいろな新規事業を考えたり、人の育成に頭を使ったり、と本業以外にもあれこれ時間を使えるようになってきて、個人的にも、相変わらず仕事が面白い。


年末年始は、改めて、いろいろな本を20-30冊読み、ようやく昨年1年間の激動を消化できてきたかなぁ、という感触です。
実際に、禿散らかすほど悩み、経験した後には、本の吸収も格段に違います。年末のタイミングで、一息ついて、落ち着いて本を読み、思考を整理する時間が持てて、もの凄く助かりました。有意義な時間でした。
特に感動した本だけ紹介しておきます。


EQリーダーシップ 成功する人の「こころの知能指数」の活かし方

EQリーダーシップ 成功する人の「こころの知能指数」の活かし方

  • 作者: ダニエルゴールマン,リチャードボヤツィス,アニーマッキー,土屋京子
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
  • 発売日: 2002/06/25
  • メディア: 単行本
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爆速経営 新生ヤフーの500日

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ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則

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ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則

ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則


年末年始、いろんなベンチャー経営者方が、ビジョナリーカンパニー2に言及されていましたが、個人的には、いまのタイミングでは、1の方が刺さりました。
EQの本は、いろいろありますが、この2作目が、企業のリーダー向けに書かれているので、非常に分かり易くおススメです。この4冊の中では、ダントツ、読み返してページを折りまくった。
ヤフーの本は、言及するまでもなく、行間を想像しながら読むと大変面白い。裏側のアツイ葛藤や、後から見た時の一貫性に痺れます。
書評は、気が向いたら公開します。
どの本も、初めて読んだ2-3年前にはわかりませんでしたが、再読してみて、さらっと凄く良いことが書いてあることに、感動すら覚えました。
久々に、赤線を引きまくり、いまも何度も読み返しています。


前置きはこの辺にして、ここからが本題です。
具体的な数字や名称は伏字にしています。

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